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決算概況・2012年3月期第1四半期決算概況

詳細は「2012年3月期 第1四半期決算短信」をご覧ください。

  • 連結

(2011年6月30日現在)

連結経営成績(累計) (%表示は対前年同四半期増減率)

売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
百万円 (%) 百万円 (%) 百万円 (%) 百万円 (%)
2012年3月期第1四半期 17,635 (△17.4) △225 △266 △284
2011年3月期第1四半期 21,344 (33.1) 2,348 (△72.4) 2,518 (△70.4) 1,477 (△68.6)

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連結貸借対照表(要約)

(百万円) 2011年3月期
(2011年3月31日)
2012年3月期第1四半期
(2011年6月30日)
資産の部
流動資産合計 51,051 40,946
固定資産合計 27,920 28,729
資産合計 78,971 69,675
負債の部
流動負債合計 27,587 19,667
固定負債合計 4,362 4,131
負債合計 31,949 23,798
純資産の部
純資産合計 47,021 45,877
負債純資産合計 78,971 69,675

連結キャッシュ・フロー計算書(要約)

(百万円) 2011年3月期第1四半期 2012年3月期第1四半期
営業活動によるキャッシュ・フロー △1,698 8,173
投資活動によるキャッシュ・フロー △2,478 △931
財務活動によるキャッシュ・フロー △2,318 △1,080
現金及び現金同等物に係る換算差額 △3 △1
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △6,498 6,159
現金及び現金同等物の期首残高 15,906 15,632
現金及び現金同等物の期末残高 9,407 21,791

セグメント別状況(要約)

(百万円) PS モバイル スポーツエンタテインメント その他 調整額 連結
2012年3月期第1四半期 売上高 15,979 618 524 920 △406 17,635
営業利益 △140 26 △34 △78 1 △225
2011年3月期第1四半期 売上高 19,201 495 548 1,173 △74 21,344
営業利益 2,343 99 △64 △55 26 2,348
増減 売上高 △3,222 123 △24 △253 △332 △3,709
営業利益 △2,483 △73 30 △23 △25 △2,573

連結経営成績に関する定性的情報

売上高は17,635百万円(前年同期比17.4%減)、営業損失225百万円(前年同期は営業利益2,348百万円)、経常損失266百万円(同経常利益2,518百万円)となりました。四半期純損失については、特別損失として87百万円を計上した結果、284百万円(同四半期純利益1,477百万円)となりました。
その主因は以下の通りです。
当期の遊技機販売は、平成23年3月に発生した東日本大震災の影響による電子部品の不足などを勘案し、下半期にパチンコ・パチスロ(PS)遊技機とも複数の大型タイトルをシフトするなど、下半期重視型の販売スケジュールを計画しています。この計画のもと、当第1四半期は、パチスロ遊技機「SAMURAI 7」1機種のみの販売にとどめましたが、前年度第4四半期に販売を開始した「モバスロ ヱヴァンゲリヲン~真実の翼~」の売上の一部が当第1四半期に計上され、当初計画通りの実績となりました。
グループ事業関連は、グループ各社とも概ね当初計画通りの進捗となりました。

セグメント分析

PS・フィールド

当第1四半期の市場環境は、東日本大震災が及ぼす影響が懸念されましたが、パチスロ遊技機は昨夏の底打ちから回復基調が鮮明となり、前年同期を上回る販売実績をあげています。当第1四半期末(6月末)現在のパチスロ遊技機の全国設置台数は、141万台*と前年同期比で6.3%増になりました。
パチンコ遊技機は、中古機需要の高い低玉貸し営業が広がる一方で、投資効果の高い新台入替のニーズも高まっており、従来にも増して特定機種に人気が集中する傾向が強まっています。そこに大震災の影響が重なり、全体の販売台数は伸び悩む結果となっています。当第1四半期末現在、パチンコ遊技機の全国設置台数は、311万台*と前年同期比0.2%減になりました。
また、出店軒数は、ここ数年250店舗前後で推移していますが、年度替わりの4月は新規出店が増加しており、通年出店軒数の15%前後を占めています。当第1四半期もほぼ例年の水準を示しており、旺盛な出店意欲が継続しています。
当社は、変化する市場ニーズはもとより、広くエンタテインメントの観点からPSビジネスをとらえ、余暇市場におけるPS市場の競争力向上に軸足を置いた取り組みに力を注いできました。当期においても、エンタテインメント性に優れた商品の企画・開発・販売に注力し、市場の活性化に向けた取り組みを推進しています。
当第1四半期のパチスロ遊技機販売は、「SAMURAI 7」1機種を販売し、前年度第4四半期に販売を開始した「モバスロ ヱヴァンゲリヲン~真実の翼~」の当期計上がありました。一方、パチンコ遊技機販売では、新機種の販売はありませんでしたが、第2四半期(7月-9月)に納品する大物アーティストをキャラクターに採用した「CR ayumi hamasaki 浜崎あゆみ物語 -序章-」の営業活動を積極的に展開しました。
以上の結果、当第1四半期のパチンコ遊技機販売台数は7,107台(前年同期57,785台減)、パチスロ遊技機販売台数は36,250台(同4,396台減)となりました。この結果、PS・フィールドの売上高は15,979百万円(前年同期比16.8%減)、営業損失は140百万円(前年同期は営業利益2,343百万円)となりました。
*全国設置台数は当社調べによるものです。

モバイル・フィールド

国内のインターネット利用環境は、通信速度の高速化や通信アクセス網の整備を背景に、モバイル及びPCともに発展を続けています。とくにモバイルでは、スマートフォンやタブレット型端末の普及が本格化し、ゲーム、電子書籍といったエンタテインメント系コンテンツに需要の高まりがみられます。
こうした市場環境のなか、当社は有料会員数の拡大を目指し、強みであるPS関連コンテンツを活用したモバイルを含むオンラインサービスの拡充に加え、その他領域でも保有コンテンツを活かした新サービスの拡充に努めています。 (株)フューチャースコープ及びアイピー・ブロス㈱は、モバイルを含むオンラインサービス分野において、「フィールズモバイル」「Pspace(Pスペース)」「モバスロ」に加え、平成23年4月に開始した新サービス「ななぱち」など、PS関連コンテンツを活用したサービスへ投資を行い、事業の拡充に努めました。また両社は、PS以外の領域においても研究・開発及び投資を進めており、当社グループが保有するコンテンツを活用した新たなサービスの提供に向けて積極的に事業を展開しています。
以上の結果、当第1四半期のモバイル・フィールドの売上高は618百万円(前年同期比24.9%増)、営業利益は26百万円(同73.3%減)となりました。

スポーツエンタテインメント・フィールド

当第1四半期において、ジャパン・スポーツ・マーケティング(株)では、前期に引き続きスポーツ関連事業の経営改善に努めました。フィットネスクラブ事業は、「トータル・ワークアウト」ブランドで付加価値の高いサービスを提供し、プログラムの開発を継続するとともにサービスの質の高さを訴求して会員獲得に努めました。アスリート・マネジメント事業は、引き続き事業の見直しを継続しました。
以上の結果、当第1四半期のスポーツエンタテインメント・フィールドの売上高は524百万円(前年同期比4.4%減)、営業損失は34百万円(前年同期は営業損失64百万円)となりました。

その他・フィールド

当第1四半期において、㈱円谷プロダクションでは、中核であるウルトラマンシリーズIP(知的財産)のさらなる活性化を図るべく、様々な施策に取り組みました。なお、同社に関する日本国内の訴訟として、海外におけるウルトラマンキャラクターの利用に対して損害賠償を求められておりましたが、平成23年7月27日に知的財産高等裁判所より言い渡された判決において、平成22年9月30日に東京地方裁判所より下された同社敗訴の一審判決が取り消され、逆転勝訴となりました。これにより同社は、ウルトラマンシリーズIPの活用領域及び範囲を拡大する可能性が高まったと考えております。
また同社は、従前から保有するIPやブランド価値に依存するだけでなく、新しいIP開発などの将来計画の策定に着手しました。
(株)デジタル・フロンティアは、映画、ゲーム、パチンコ・パチスロ遊技機向けなどのコンピュータ・グラフィックスの制作を着実に進めました。平成23年4月に続編として公開された映画「GANTZ PERFECT ANSWER」のVFX(ビジュアル・エフェクツ:映像視覚効果)制作や、ゲーム「龍が如くOF THE END」のモーションキャプチャー関連の制作協力を行うなど、同社が持つハイレベルな技術を活かした映像制作事業を拡大しました。
(株)小学館クリエイティブとの共同出資で設立した出版会社㈱ヒーローズは、月刊コミック誌の今秋創刊に向けて引き続き準備を進め、優良IPの開発・創造に必要な基盤強化に注力しました。
ルーセント・ピクチャーズエンタテインメント(株)は、国内外のパートナー企業との連携を深め、世界初となる超解像度及び立体視対応の月刊ビジュアルマガジン「PLUP SERIES」(平成23年8月創刊予定)の雑誌・デジタル版企画を進めました。さらに、同社が企画・プロデュースを行う劇場アニメーション「ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵」(平成24年1月公開予定)の作品公開に向けた準備を進めました。
以上の結果、当第1四半期のその他・フィールドの売上高は920百万円(前年同期比21.6%減)、営業損失は78百万円(前年同期は営業損失55百万円)となりました。
(注) 各セグメントの売上高には、内部売上高または振替高を含んでいます。

連結財政状態に関する定性的情報

  1. 資産
    流動資産は、40,946百万円と前連結会計年度末比10,105百万円の減少となりました。これは主に売上債権の減少によるものです。
    有形固定資産は、10,099百万円と前連結会計年度末比10百万円の増加となりました。
    無形固定資産は、5,029百万円と前連結会計年度末比40百万円の減少となりました。
    投資その他の資産は、13,600百万円と前連結会計年度末比839百万円の増加となりました。これは主に投資有価証券等の取得によるものです。
    以上の結果、資産の部は69,675百万円と前連結会計年度末比9,296百万円の減少となりました。
  2. 負債
    流動負債は、19,667百万円と前連結会計年度末比7,920百万円の減少となりました。これは主に仕入債務の減少及び未払法人税等の減少によるものです。
    固定負債は、4,131百万円と前連結会計年度末比231百万円の減少となりました。これは主に社債の償還によるものです。
    以上の結果、負債の部は23,798百万円と前連結会計年度末比8,151百万円の減少となりました。
  3. 純資産
    純資産の部は、45,877百万円と前連結会計年度末比1,144百万円の減少となりました。これは主に利益剰余金の減少によるものです。

キャッシュ・フローの状況の分析

当第1四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ6,159百万円増加し、21,791百万円となりました。
  1. 営業活動によるキャッシュ・フロー
    営業活動の結果得られた資金は、8,173百万円(前年同期は1,698百万円の支出)となりました。これは主に売上債権の減少16,744百万円、仕入債務の減少4,257百万円、法人税等の支払4,156百万円等によるものです。
  2. 投資活動によるキャッシュ・フロー
    投資活動の結果使用した資金は、931百万円(前年同期は2,478百万円の支出)となりました。これは主に投資有価証券の取得による支出400百万円、無形固定資産の取得による支出213百万円、有形固定資産の取得による支出136百万円等によるものです。
  3. 財務活動によるキャッシュ・フロー
    財務活動の結果使用した資金は、1,080百万円(前年同期は2,318百万円の支出)となりました。これは主に配当金の支払755百万円、社債の償還による支出300百万円等によるものです。

連結業績予想に関する定性的情報

通期連結業績予想は、平成23年5月12日発表の「平成23年3月期 決算短信」の通り、公表した内容に変更はありません。
当期は、東日本大震災の影響による電子部品の不足などを勘案し、期初より下半期重視型の遊技機販売スケジュールを計画しています。
これに沿って、第2四半期連結累計期間は新機種投入が少ない計画となっていますが、第1四半期のパチスロ遊技機「SAMURAI 7」、第2四半期のパチンコ遊技機「CR ayumi hamasaki 浜崎あゆみ物語 -序章-」が良好な受注数で推移しており、加えて、ロデオ10周年シリーズ第4弾のパチスロ遊技機「旋風の用心棒~胡蝶の記憶~」などの新機種投入を予定していることから、堅調に推移する見込みです。
また、重点を置いている下半期では、パチンコ・パチスロ遊技機ともに複数の大型タイトルを予定しており、積極的な受注活動に努めていきます。
通期連結業績見通しについては、第1四半期業績が期初の想定通りに進んでいること、第2四半期以降の新機種投入スケジュールも予定通り進捗していることから、順調に推移するものと見込んでいます。