財務・業績情報

決算概況・2013年3月期決算概況

詳細は「2013年3月期 決算短信」をご覧ください。

  • 連結

(2013年3月31日現在)

連結経営成績(累計) (%表示は対前期増減率)

売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 (%) 百万円 (%) 百万円 (%) 百万円 (%)
2013年3月期 108,141 17.3 10,314 21.0 10,268 18.6 4,720 △21.2
2012年3月期 92,195 △11.0 8,527 △35.1 8,661 △36.7 5,991 △20.3

決算概況リストに戻る

連結貸借対照表(要約)

(百万円) 2012年3月期
(2012年3月31日)
2013年3月期
(2013年3月31日)
資産の部
流動資産合計 62,811 72,709
固定資産合計 30,790 33,918
資産合計 93,601 106,628
負債の部
流動負債合計 37,925 47,365
固定負債合計 4,121 4,164
負債合計 42,046 51,529
純資産の部
純資産合計 51,555 55,098
負債純資産合計 93,601 106,628

連結キャッシュ・フロー計算書(要約)

(百万円) 2012年3月期 2013年3月期
営業活動によるキャッシュ・フロー 10,015 13,570
投資活動によるキャッシュ・フロー △4,798 △6,263
財務活動によるキャッシュ・フロー △2,565 △2,277
現金及び現金同等物に係る換算差額 0 △3
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 2,652 5,025
現金及び現金同等物の期首残高 15,632 18,284
現金及び現金同等物の期末残高 18,284 23,309

連結経営成績に関する定性的情報

[当期(平成24年4月-平成25年3月)の概況]

売上高は108,141百万円(前年同期比17.3%増)、営業利益10,314百万円(同21.0%増)、経常利益10,268百万円(同18.6%増)、当期純利益は4,720百万円(同21.2%減)となりました。
業績変動の主因は、パチスロ市場に有力商品を投入したことで、パチスロ販売台数が前年同期と比較して増加したことによるものです。なお、一部の子会社などで特別損失が発生しました。

当期の主な事業の取り組みは、下記の通りです。

当社グループは、平成24年5月に発表した「成長するビジネスモデル」(コミックス、アニメーション、映画/テレビ、マーチャンダイジングにおけるシームレスな循環型ビジネス展開)に基づき、キャラクターをはじめとしたIP(知的財産)の価値最大化を主軸とする事業を展開しています。

(IPの取得・創出・育成 : コミックス、アニメーション、映画/テレビ)
コミックス、アニメーション、映画/テレビの分野は、キャラクターやストーリーを創出し、認知度を高める役割を担っています。
コミックスの分野では、平成23年11月にコミック誌を創刊するなど、ヒーローを基軸としたさまざまなコンテンツへの投資を行ってきました。なかでも、国内で広く認知されているヒーローの新展開を描いた『ULTRAMAN(ウルトラマン)』は、単行本第1巻、第2巻を刊行、累計発行部数が40万部以上となっています。
アニメーション、映画/テレビの分野では、コミック誌掲載作品などの映像化を推進しています。その一つとして、平成25年4月にテレビアニメ『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』の放映を開始しました。
現在、複数のIPについて、単行本化や映像化を通じて認知度を高め、マーチャンダイジング分野へ展開する企画を積極的に進めています。

(マーチャンダイジング)
マーチャンダイジングの分野は、コミックス、アニメーション、映画/テレビの分野で創出・育成したキャラクターやストーリーを活用し、多様なメディアやプラットフォームへの最適化を図った商品やサービスの提供を強力に進めることで、IPの価値を向上させ、収益の最大化を目指しています。
インタラクティブ・メディアの事業展開では、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを中心に拡大するコミュニケーション・プラットフォームを調査・研究しつつ、必要とされるコンシューマ・サービスやゲームなどを多様な面から検証し、今後の成長が見込める分野への投資を検討しています。なかでも、ソーシャル・ゲーム分野は、ゲームとしてのIP適性や市場における競合タイトルの飽和度などを鑑み、他のタイトルに対する優位性を高める新しいゲーム性などの企画・開発に注力しました。
コンシューマプロダクツの事業展開では、保有するIPの商品ラインナップの強化や流通経路の拡大などを進めるとともに、IPと連動した商品のギミック(新しい遊び方)の調査・研究、顧客への新しい流通形態などの企画検討を進めました。
今後、インタラクティブ・メディアとコンシューマプロダクツの事業は、ともに他メディアとのクロスメディア展開及び各事業分野におけるIP開発を目指して、密接に連携していきます。
パチンコ・パチスロの事業展開では、既存ファンの支持拡大と新規顧客の創造に向けた諸施策を進めています。当期は、大手遊技機メーカーの新ブランド「オッケー」の総発売元として、パチンコ機の販売を開始しました。また、パチスロ機では、『バイオハザード5』がファンから高い支持を得ました。なお、当期のパチンコ機の販売台数は約100,000台(前年同期比 約133,000台減)、パチスロ機の販売台数は約228,000台(同 約49,000台増)となりました。

(注)記載の商品名は各社の商標または登録商標です。

連結財政状態に関する定性的情報

[資産]

  1. 資産
    流動資産は、72,709百万円と前連結会計年度末比9,898百万円の増加となりました。これは主に売上債権の増加によるものです。
    有形固定資産は、11,151百万円と前連結会計年度末比171百万円の増加となりました。これは主に本社移転に伴う固定資産の取得によるものです。
    無形固定資産は、4,540百万円と前連結会計年度末比168百万円の増加となりました。
    投資その他の資産は、18,226百万円と前連結会計年度末比2,788百万円の増加となりました。これは主に投資有価証券及び長期貸付金の増加によるものです。
    以上の結果、資産の部は106,628百万円と前連結会計年度末比13,026百万円の増加となりました。
  2. 負債
    流動負債は、47,365百万円と前連結会計年度末比9,440百万円の増加となりました。これは主に仕入債務の増加及び未払法人税等の増加によるものです。
    固定負債は、4,164百万円と前連結会計年度末比42百万円の増加となりました。これは主に社債の償還及び預り保証金の増加によるものです。
    以上の結果、負債の部は51,529百万円と前連結会計年度末比9,483百万円の増加となりました。
  3. 純資産
    純資産の部は、55,098百万円と前連結会計年度末比3,543百万円の増加となりました。これは主に利益剰余金の増加によるものです。

[キャッシュ・フローの状況]

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ5,025百万円増加し、23,309百万円となりました。
連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りです。

  1. 営業活動によるキャッシュ・フロー
    営業活動の結果得られた資金は、13,570百万円(前年同期は10,015百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益9,002百万円、売上債権の増加9,013百万円、仕入債務の増加8,488百万円、減価償却費2,207百万円等によるものです。
  2. 投資活動によるキャッシュ・フロー
    投資活動の結果使用した資金は、6,263百万円(前年同期は4,798百万円の支出)となりました。これは主に貸付けによる支出1,891百万円、無形固定資産の取得による支出1,741百万円、有形固定資産の取得による支出1,571百万円等によるものです。
  3. 財務活動によるキャッシュ・フロー
    財務活動の結果使用した資金は、2,277百万円(前年同期は2,565百万円の支出)となりました。これは主に配当金の支払1,658百万円、社債の償還による支出618百万円、長期借入金の返済による支出162百万円等によるものです。

次期の見通し

IPの取得・創出・育成では、コミックス、アニメーション、映画/テレビの分野において、キャラクターやストーリーを創出・育成するための投資を継続し、IPの価値最大化を図っていきます。
マーチャンダイジング分野では、インタラクティブ・メディア、コンシューマプロダクツ、パチンコ・パチスロへの事業展開において、IPを活用した商品・サービスの提供を通じてファン層を拡大し、収益化を図っていきます。とくに、パチンコ・パチスロの事業展開では、有力タイトルをはじめとした商品ラインナップの拡充を行うとともに、営業体制の強化を推進していきます。

報告セグメントの概要

前連結会計年度において、当社グループのセグメントは、「PS・フィールド」「モバイル・フィールド」「スポーツエンタテインメント・フィールド」「その他・フィールド」をセグメント情報として開示していましたが、当期から4つのセグメント別区分を発展的に統合し、IP(知的財産)を基軸とする単一セグメントに変更いたします。
当社グループは、中長期的な成長・発展を遂げるために、上場時以来のパチンコ・パチスロ分野に主軸をおいたビジネスモデルから、IPに主軸をおいたビジネスモデルへの戦略転換を企図し、「成長するビジネスモデル」として戦略の整理・構築を進め、さらなる成長と発展を期しています。
当社グループは、「成長するビジネスモデル」に基づき、IPの価値最大化に主軸をおいた事業活動を推進しています。「成長するビジネスモデル」は、4つの枠組み(コミックス、アニメーション、映画/テレビ、マーチャンダイジング)を基本とし、それらの相互作用による循環型ビジネス展開を通じて、IPの価値最大化を目指します。本戦略の推進により、IPを基軸とした経営戦略の立案、経営資源の配分の決定及び業績評価を行うことから、グループ全体を単一の事業としています。
この変更により、当社グループは単一セグメントとなることから、前連結会計年度及び当連結会計年度の報告セグメントの記載を省略しています。