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決算概況・2022年3月期 第3四半期決算概況

詳細は「2022年3月期 第3四半期決算短信」をご覧ください。

  • 連結

連結経営成績(累計) (%表示は対前期増減率)

(百万円) 2021年3月期 第3四半期 2022年3月期 第3四半期 増減率 (%)
売上高 29,182 72,531 148.5
営業利益 △1,865 2,366 -
経常利益 △1,690 2,590 -
親会社株主に帰属する四半期純利益 △2,677 1,787 -

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連結貸借対照表(要約)

(百万円) 2021年3月期
(2021年3月31日)
2022年3月期 第3四半期
(2021年12月31日)
増減額
資産の部
流動資産合計 39,147 64,532 25,385
固定資産合計 13,223 13,836 613
資産合計 52,370 78,369 25,999
負債の部
流動負債合計 10,895 39,340 28,445
固定負債合計 11,031 8,325 △2,706
負債合計 21,927 47,665 25,738
純資産の部
純資産合計 30,443 30,703 260
負債純資産合計 52,370 78,369 25,999

連結キャッシュ・フロー計算書(累計)(要約)

(百万円) 2021年3月期 第3四半期 2022年3月期 第3四半期 増減額
営業活動によるキャッシュ・フロー 4,865 4,176 △688
投資活動によるキャッシュ・フロー △917 △1,218 △300
財務活動によるキャッシュ・フロー △3,749 △2,083 1,665
現金及び現金同等物に係る換算差額 0 0 0
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 198 875 677
現金及び現金同等物の期首残高 24,725 24,510 △215
新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額 - 14 14
現金及び現金同等物の期末(四半期末)残高 24,924 25,400 475

経営成績等の概況

1.当四半期決算に関する定性的情報

(1)経営成績および連結業績予想に関する説明

①当第3四半期連結累計期間(2021年4月-12月)の概況
当期における当社グループでは、アフターコロナ/ウィズコロナ時代において人々から求められる娯楽・余暇の在り方の変化を前向きに捉え、企業理念である「すべての人に最高の余暇を」のもと、「IP事業」と「PS事業」を二本柱としてビジネスを推進しています。
IP事業では、(株)円谷プロダクションと(株)デジタル・フロンティアの2社をグローバルな IP 企業として育成することにフォーカスしています。(株)円谷プロダクションについては、「ウルトラマン」IPを主軸としたIPビジネスの積極展開に加えて、「大型新規 IP の開発」「デジタル領域へのシフト」「中国・アジア・北米を中心とした海外展開」が進捗しています。(株)デジタル・フロンティアについては、同社が有するCG・VFX映像制作技術を活かし、映像領域はもとより新たな事業領域に向けた取り組みが進捗しています。PS事業では、業界最大手のディストリビューターであるフィールズ(株)の販売力を活かし、効率的な収益確保と持続的な成長が可能な事業基盤の構築を実行しています。当社グループでは、これら各事業領域における事業計画が着実に進捗しています。

当第3四半期連結累計期間における各事業・グループ各社の取り組みは、以下の通りです。
(株)円谷プロダクションは、「ウルトラマン」シリーズを中心とした様々な施策による価値の高まりを受けて、国内ライセンス事業はもとより中国等アジアを中心にマーチャンダイジング事業が堅調に推移し、収益に寄与しています。映像事業では、Netflix等を通じて『ULTRAMAN』シーズン2の配信開始が2022年4月14日、庵野秀明氏が企画・脚本を手掛ける『シン・ウルトラマン』の公開日が同年5月13日とそれぞれ決定し、配信・公開に向けた取り組みを順次進めています。デジタル事業領域では、(株)NTTドコモとの共同事業や独自のECサイトに加え、従来の映像作品やリアルなライブステージでは表現できなかったインタラクティブなストーリー展開をオンラインで体験できる没入型ライブアトラクション『INTO THE STORY』を実施するなど、同社のIPとデジタル技術を掛け合わせた新規事業へのチャレンジを引き続き積極的に展開しています。

(株)デジタル・フロンティアは、国内大手ゲーム会社を中心としたCG映像制作や、NetflixとのVFX映像制作等が引き続き堅調に推移しています。このほか、デジタルツインをはじめとした3D モデルやデジタル空間の活用に期待が寄せられているなか、高精細な3DCGアバターによる遠隔接客サービス『KSIN(ケシン)』を(株)ユニキャストと共同で開発しています。既にNEXCO東日本(東日本高速道路(株))が手掛けるプログラムの一部に採択されており、実用化に向けてさらなる開発を進めています。

PS事業を担うフィールズ(株)は、第3四半期(10月-12月)に、下表1のとおり、パチンコ1機種、パチスロ2機種を販売し、計6.4万台を納品しました。なかでも、パチンコ機として初めて中央にハンドルを持つ「スマートハンドル」を採用する等、ホールならびにファンからの高い期待感に迎えられ12月に納品したビスティブランドのパチンコ『新世紀エヴァンゲリオン ~未来への咆哮~』は、非常に高い稼働で推移しています。これにより、第3四半期連結累計期間の納品台数は計14.2万台となり、順調に推移しております。加えて、今後の市場環境に即したファンの顧客満足およびホールの収益性向上を兼ね備えた商品を安定的に供給するべく、着実に準備を進めています。


【表1:第3四半期累計期間の主な納品機種】

短信表

以上の結果、当第3四半期連結累計期間における連結業績は、売上高72,531百万円(前年同期比148.5%増)、営業利益2,366百万円 (同4,232百万円の増加)、経常利益2,590百万円(同4,281百万円の増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,787百万円(同4,465百万円の増加)となりました。
このうち、(株)円谷プロダクションの単体業績は、売上高3,847百万円(前年同期比49.1%増)、営業利益1,075百万円 (同220.4%増)、経常利益1,086百万円(同213.8%増)、四半期純利益910百万円(同408.6%増)となりました。また、フィールズ(株)の単体業績は、売上高64,299百万円(前年同期比177.3%増)、営業利益1,005百万円 (同3,489百万円の増加)、経常利益1,217百万円(同3,385百万円の増加)、四半期純利益1,264百万円(同4,012百万円の増加)となりました。
その他、グループ各社の業績も順調に進捗しました。


②通期の見通し
「IP事業」「PS事業」の各領域において、第4四半期(1月-3月)も継続して順調に推移する見通しです。

(株)円谷プロダクションは、「ウルトラマン」シリーズを中心とした国内ライセンス事業および中国等アジアを中心としたマーチャンダイジング事業が堅調に推移する見通しです。また、2022年1月には、(株)NTTドコモが開発したVR空間での没入感が高いコンテンツの大規模配信を可能とする先端技術「リアルモーションキャプチャ」のVRデモコンテンツに『ウルトラマン』が採用されています。加えて、楽天グループ(株)がNFTマーケットプレイスとして開始するサービス『Rakuten NFT』で提供する初めてのコンテンツとして『ULTRAMAN』が選定される等、新たなメタバース関連ビジネスへ向けた研究や取り組みを戦略的に進めています。

(株)デジタル・フロンティアは、従来のCG映像制作やVFX映像制作等が堅調に推移する見通しです。また、昨今のいわゆるメタバース等デジタル仮想空間の活用に対する産業横断の幅広い期待を背景として、同社が培ってきた高品質な3D モデル(アバターやアセット等)のクリエイティブ能力が従来のエンターテイメント映像制作以外の業界からも注目され、新たなビジネスの機会が生まれ、広がりを見せています。この機会を戦略的に捉え、成長エンジンとすべく中長期的な戦略策定と事業企画を進めています。

フィールズ(株)は、パチンコ『新世紀エヴァンゲリオン ~未来への咆哮~』が高稼働を保ち推移していることから、1月以降も多くのホールから追加受注をいただいています。さらに、ビスティブランドのパチスロ『新世紀エヴァンゲリオン ~魂の共鳴~』、スパイキーブランドのパチスロ『BLACK LAGOON ZERO bullet MAX』等の販売を開始しています。その他販売予定機種についても、既に型式試験は適合済みであり、これらの商品を市場環境を見極めながら最適な時期に投入することで、納品台数の最大化を図ってまいります。

その他グループ各社の業績も堅調に推移しています。

なお、2022年3月期の連結業績予想につきましては、足元での変異株急拡大が市場に与える影響を見極めるため、現時点では未定とさせていただき、合理的な算定根拠の収集を継続し、業績への影響が予測可能となった時点で速やかに公表させていただきます。

※(注1)記載の数値は全て当社推計によるものです
※(注2)記載の商品名は各社の商標または登録商標です。

2.財政状態に関する説明

  • 資産の部
    流動資産は、64,532百万円と前連結会計年度末比25,385百万円の増加となりました。これは主に売上債権の増加によるものです。
    有形固定資産は、4,509百万円と前連結会計年度末比237百万円の増加となりました。これは主に土地の増加によるものです。
    無形固定資産は、2,526百万円と前連結会計年度末比101百万円の減少となりました。これは主にのれんの減少によるものです。
    投資その他の資産は、6,800百万円と前連結会計年度末比477百万円の増加となりました。これは主に出資金の増加によるものです。
    以上の結果、資産の部は78,369百万円と前連結会計年度末比25,999百万円の増加となりました。
  • 負債の部
    流動負債は、39,340百万円と前連結会計年度末比28,445百万円の増加となりました。これは主に仕入債務の増加によるものです。
    固定負債は、8,325百万円と前連結会計年度末比2,706百万円の減少となりました。これは主に長期借入金の減少によるものです。
    以上の結果、負債の部は47,665百万円と前連結会計年度末比25,738百万円の増加となりました。
  • 純資産の部
    純資産の部は、30,703百万円と前連結会計年度末比260百万円の増加となりました。これは主に非支配株主持分の増加によるものです。
  • キャッシュ・フローの状況の分析
    当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ890百万円増加し、25,400百万円となりました。
  • 営業活動によるキャッシュ・フロー
    営業活動の結果得られた資金は、4,176百万円(前年同期は4,865百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益2,863百万円、仕入債務の増加22,333百万円、売上債権の増加20,450百万円によるものです。
  • 投資活動によるキャッシュ・フロー
    投資活動の結果使用した資金は、1,218百万円(前年同期は917百万円の支出)となりました。これは主に出資金の払込による支出1,199百万円、固定資産の取得による支出911百万円、投資有価証券の売却による収入488百万円、関係会社株式の売却による収入319百万円によるものです。
  • 財務活動によるキャッシュ・フロー
    財務活動の結果使用した資金は、2,083百万円(前年同期は3,749百万円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出3,150百万円、短期借入金の増加1,210百万円、配当金の支払322百万円によるものです。