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決算概況・2024年3月期 第3四半期決算概況

詳細は「2024年3月期 第3四半期決算短信」をご覧ください。

  • 連結

連結経営成績(累計) (%表示は対前期増減率)

(百万円) 2023年3月期 第3四半期 2024年3月期 第3四半期 増減率 (%)
売上高 89,607 123,206 37.5%
営業利益 9,476 12,320 30.0%
経常利益 9,749 13,456 38.0%
親会社株主に帰属する四半期純利益 5,646 9,532 68.8%

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連結貸借対照表(要約)

(百万円) 2023年3月期
(2023年3月31日)
2024年3月期 第3四半期
(2023年12月31日)
増減額
資産の部
流動資産合計 58,868 85,687 26,818
固定資産合計 22,024 25,064 3,039
資産合計 80,893 110,751 29,858
負債の部
流動負債合計 30,489 52,467 21,978
固定負債合計 8,585 8,898 312
負債合計 39,075 61,366 22,290
純資産の部
純資産合計 41,817 49,385 7,567
負債純資産合計 80,893 110,751 29,858

連結キャッシュ・フロー計算書(累計)(要約)

(百万円) 2023年3月期 第3四半期 2024年3月期 第3四半期 増減額
営業活動によるキャッシュ・フロー 1,068 874 △194
投資活動によるキャッシュ・フロー △3,050 △5,678 △2,628
財務活動によるキャッシュ・フロー △4,306 △4,412 △105
現金及び現金同等物に係る換算差額 △0 △0 0
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △6,288 △9,217 △2,928
現金及び現金同等物の期首残高 32,304 36,497 4,193
現金及び現金同等物の期末(四半期末)残高 26,015 27,280 1,265

経営成績等の概況

1.当四半期決算に関する定性的情報

(1)経営成績に関する説明

令和6年能登半島地震で被災された方々に衷心よりお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧・復興を心からお祈り申し上げます。
当第3四半期累計期間における我が国の経済は、金融緩和に向けた政策転換の予兆やエネルギー価格高騰懸念はあるものの輸出の回復等から概ね堅調な推移を見せております。またコロナが5類に移行し巣ごもりから体験・行動を伴った個人消費の活発化に加え、訪日外国人観光客の驚異的回復が重なり、円安もあり経済環境の追い風となっております。一方世界では、ハマスとイスラエルの武力衝突の拡大と紅海における船舶への攻撃による物流の停滞、長引くロシアのウクライナ侵攻など地政学的ショックにより世界経済への下振れリスクが懸念されます。

このような経済状況のなか、当社グループは強力なキャラクターによる複合コンテンツビジネスの一層の強化を進め、世界を見据えた「グローバルコンテンツ企業」としての飛躍を目指しております。(株)円谷プロダクションのオフィシャルショップには、日本限定販売の「ウルトラマングッズ」を求めて世界各国のファンの方々が大勢来店しております。映画『シン・ウルトラマン』公開効果などによる世代や地域、民族を越えた人気拡大により国内外でのイベントや他社とのコラボレーション商品の一層の拡充など売上に大きく貢献しております。キャラクターの魅力を開拓しコンテンツ&デジタルビジネスを展開することで、当社グループの理念である「すべての人に最高の余暇を」を実現させるべく、順調な滑り出しを見せております。

当第3四半期累計期間の連結業績は売上高123,206百万円(前年同期比37.5%増)、営業利益12,320百万円(同30.0%増)、経常利益13,456百万円(同38.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益9,532百万円(同68.8%増)となりました。

各セグメントの概況は、以下の通りです。

コンテンツ&デジタル事業セグメント
当第3四半期累計期間の売上高は前年同期比7.5%の増収となりました。
2022年5月に公開した映画『シン・ウルトラマン』のヒットにより、新たなファンの拡大につながり、親子3世代へのファンの拡大に寄与しています。また、2023年7月に放送を開始したテレビ番組『ウルトラマンブレーザー』は、世界6ヵ国・地域で現地語吹替版、YouTubeにおいて13カ国語による字幕、吹替版のサイマル配信を実施することで、世界レベルでの新たなウルトラマンファンの獲得につながっております。それがきっかけとなり、従来の映像作品の視聴にも結びつきました。結果としてオフィシャルグッズの販売や他社とのライセンス商品の拡充などにつながり購買意欲を一層掻き立てております。
映像作品による認知拡大や好感度の向上により、中国では4ヵ所のテーマパークに常設ステージを備えたウルトラマンエリアが開設され、ファン拡大の起爆剤となっております。さらに国内外でも積極的にイベントが開催され多くの方にご来場いただいた結果、映像・イベント事業は増収となるとともに、ファン層の拡大に合わせて拡充した商品カテゴリーでのウルトラマングッズの販売も好調でした。
カードゲームは、現在、中国においてコレクションニーズ主体の商品が人気であり、このカードゲームのファン層をより幅広い年齢層まで広げ、グローバルに拡大するために、世界大会も視野に入れたゲーム性の高いトレーディングカードゲームを今夏より全世界に向けて販売する旨を発表致しました。この動きに伴い、現在販売されているカードゲームでは在庫調整の動きも見られました。
また、Netflixとの共同制作による長編CGアニメーション映画『ウルトラマン: ライジング』は本年全世界に配信される予定です。作品に合わせた様々な商品展開に向けパートナー企業と共に準備を進めております。

短信表 短信表

※「玩具」カテゴリーは「ブロック玩具」および「カードゲーム」を除いております。


最先端のCG映像制作技術を有する(株)デジタル・フロンティアは、Netflix、大型アニメ映画やゲーム案件の順調な受注に加え、実写と見分けがつかないほど精工に作られた3DCGモデル「デジタル・ヒューマン」技術を活用した新規領域での取り組みを進めております。1月には、(株)ヤクルト本社の商品「Yakult(ヤクルト)1000」のテレビCMにおいて、同社が再現した「坂本龍馬」の3DCGモデルが起用されております。今後CM動画や映画など様々なカテゴリーでの活用が期待されております。

以上の結果、コンテンツ&デジタル事業セグメントの当第3四半期累計期間の業績は、売上高11,466百万円(前年同期比7.5%増)、今後の成長投資を積極的に行った結果、営業利益は3,000百万円(同21.2%減)となりました。


PS事業セグメント
当第3四半期累計期間におけるパチンコ・パチスロ業界では、パチスロ市場はスマートパチスロ機で継続してヒット機種が登場し好調な稼働を維持しており良好な状況が続いております。これに伴いパーラーの売上も順調に回復しております。
一方、パチンコ市場は、スマートパチンコ機において複数のヒット機種が登場しているものの、スマート機へのシフト本格化には至らず、稼働を牽引する新規タイトルが乏しいことから、パチスロ市場との比較ではやや低調な推移となっておりました。このような環境の中、2023年12月に発売した『ぱちんこ シン・エヴァンゲリオン』(販売台数6.1万台)は好評で、2021年12月に販売した『P 新世紀エヴァンゲリオン ~未来への咆哮~』と合わせ「エヴァンゲリオン」シリーズの稼働シェア及び設置シェアは第一位(2023年12月末時点)と、ユーザーに愛されるシリーズに育っております。
引き続き自社が保有するキャラクターの魅力を引き出す製品の開発を進めることで、さらなるファンの獲得と拡大が見込まれます。

当第3四半期の販売実績は下表の通りです。

[PS事業セグメントの遊技機販売台数]

短信表

[2024年3月期第3四半期までの主な販売タイトル]

短信表

[PS事業セグメント販売台数推移]

短信表

以上の結果、PS事業セグメントの当第3四半期累計期間の業績は売上高110,952百万円(前年同期比42.9%増)、営業利益10,978百万円(同81.1%増)となりました。

なお、第4四半期に向けて既存タイトルのシリーズ機等パチンコ4機種、パチスロ1機種の販売を開始しております。また、『ぱちんこ シン・エヴァンゲリオン』の稼働好調を受け、追加受注の対応も進めております。

その他事業
その他事業の当第3四半期累計期間の業績は、売上高1,204百万円、営業利益17百万円となりました。

(2)今後の見通しについて

現時点では2024年3月期の連結業績予想に関し2023年5月15日公表の内容から変更はありません。


(注1)記載の数値は各社・各団体の公表値または当社推計によるものです。
(注2)記載の商品名は各社の商標または登録商標です。

(3)財政状態に関する説明

  • (資産)
    流動資産は、85,687百万円と前連結会計年度末比26,818百万円の増加となりました。これは主に売上債権の増加によるものです。
    有形固定資産は、5,869百万円と前連結会計年度末比574百万円の増加となりました。これは主に土地の増加によるものです。
    無形固定資産は、2,639百万円と前連結会計年度末比248百万円の減少となりました。これは主にのれんの減少によるものです。
    投資その他の資産は、16,555百万円と前連結会計年度末比2,713百万円の増加となりました。これは主に投資有価証券の増加によるものです。
    以上の結果、資産の部は110,751百万円と前連結会計年度末比29,858百万円の増加となりました。
  • (負債)
    流動負債は、52,467百万円と前連結会計年度末比21,978百万円の増加となりました。これは主に仕入債務の増加によるものです。
    固定負債は、8,898百万円と前連結会計年度末比312百万円の増加となりました。これは主に長期借入金の増加によるものです。
    以上の結果、負債の部は61,366百万円と前連結会計年度末比22,290百万円の増加となりました。
  • (純資産)
    純資産は、49,385百万円と前連結会計年度末比7,567百万円の増加となりました。これは主に利益剰余金の増加によるものです。
  • (キャッシュ・フローの状況の分析)
    当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ9,217百万円減少し、27,280百万円となりました。
  • (営業活動によるキャッシュ・フロー)
    営業活動の結果得られた資金は、874百万円(前年同期は1,068百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益13,436百万円、売上債権の増加27,680百万円、仕入債務の増加25,947百万円、棚卸資産の増加4,055百万円、未収入金の増加4,800百万円、法人税等の支払額2,631百万円によるものです。
  • (投資活動によるキャッシュ・フロー)
    投資活動の結果使用した資金は、5,678百万円(前年同期は3,050百万円の支出)となりました。これは主に持分法適用関連会社株式取得による支出3,167百万円、固定資産の取得による支出1,624百万円、投資有価証券の取得による支出421百万円、貸付けによる支出340百万円によるものです。
  • (財務活動によるキャッシュ・フロー)
    財務活動の結果使用した資金は、4,412百万円(前年同期は4,306百万円の支出)となりました。これは主に長期借入れによる収入2,950百万円、長期借入金の返済による支出2,836百万円、短期借入金の純減額2,549百万円、配当金の支払額1,959百万円によるものです。