2010年11月5日(金)9:45より、大手町サンケイプラザにて、2011年3月期 第2四半期決算説明会を開催いたしました。
本ページでは説明会での当社説明(要旨)についてご案内いたします。
11月4日(木)に第2四半期決算及び通期の業績予想修正を発表した。
通期の業績予想を次の通り上方修正した。
売上高 800億円⇒1,000億円
営業利益 110億円⇒130億円
経常利益 110億円⇒130億円
当期純利益 55億円⇒70億円
主因には、【1】上半期に発売したパチンコ遊技機「CRヱヴァンゲリヲン~始まりの福音~」が20万台を超える大ヒットとなったこと、また、【2】前期発売したパチスロ遊技機「新鬼武者」の追加受注の継続が挙げられる。さらに、【3】12月に発売を予定しているパチスロ遊技機「俺の空~蒼き正義魂~」も今のところ順調な受注を頂いることから、今回の業績予想修正発表に至った。【4】グループ事業についても全体では黒字化の見通しとなり、通期では連結業績に貢献する見通しで、連単倍率も1倍以上を達成できそうである。
また、業績予想修正に伴い配当予想の修正も発表し、第2四半期末配当金を500円上乗せして2,500円に増配し、期末配当金の2,500円と合わせ年間で5,000円の配当をさせていただくこととした。
⇒席上配布資料 3ページ
2011年3月期第2四半期の決算概況と通期の見通しについて説明させていただく。
8月の時点で上半期業績予想の修正発表をしており、この業績予想と上半期実績にほとんど差異はない。売上高が若干未達だが、パチスロ遊技機「新鬼武者」の販売のうち第2四半期計上予定分が一部下半期にずれたことによるものだ。営業利益・経常利益は、やや保守的な見通しとしていたため、業績予想を上回る結果となった。その他、特別利益として貸倒引当金戻入額を計上しているが、これは、一部の遊技機販売に伴う売掛金にかかる貸倒引当金を、売掛金回収に伴い戻し入れしたことによるものだ。これを含め、他に特段大きな動きはなかった。従業員数が229名増加しているのは、(株)円谷プロダクション、(株)デジタル・フロンティアの連結子会社化によるものだ。
⇒席上配布資料 4ページ
主力のPS(パチンコ・パチスロ)事業について説明する。パチンコ遊技機販売台数が前年対比で約4万台減っているが、これは、前期と今期のヱヴァンゲリオンシリーズパチンコ機の販売台数の差異が要因だ。一方、パチスロ遊技機販売台数は前年対比で大幅に増えた。前期から追加受注が続いている「新鬼武者」は、下半期においても2万台前後販売する見通しだ。なお、フィールズのパチスロ遊技機最新タイトル「俺の空~蒼き正義魂~」は好調に受注を頂いている。
⇒席上配布資料 5ページ
グループ事業は、主な貢献事業であるモバイル分野が、順調に推移している。スポーツ分野は赤字が縮小して、グループ全体では黒字に転換した。下半期においてもこの傾向で推移すると考えている。
⇒席上配布資料 6ページ
貸借対照表に関しては、現預金が約60億円増えたほか、特筆すべきことはない。(株)円谷プロダクションと(株)デジタル・フロンティアの株式取得に伴うキャッシュ・アウトはあったものの、PS(パチンコ・パチスロ)事業の営業キャッシュ・フローが多かったことで、差し引きでも大きく現預金を積み増す結果となった。
⇒席上配布資料 7ページ
営業キャッシュ・フローが上半期だけで110億円のプラス、投資キャッシュ・フローは、(株)円谷プロダクション及び(株)デジタル・フロンティアの株式取得、財務キャッシュ・フローのキャッシュ・アウトは短期借入金の返済によるものだ。
次にマーケットの話をさせていただく。まず、パチンコ市場に関して、稼動の水準は少しずつ下降している。稼動の推移に伴って、ヒット機種の販売台数の規模も縮小傾向にある。今期においては、販売台数が20万台を超えた機種は「CRヱヴァンゲリヲン~始まりの福音~」のみで、パチンコ市場では、創り込まれた遊技機が望まれている状況だ。フィールズとしては、射幸性が高いMAXタイプに流れるのでなく、引き続きミドルスペックを中心にエンタテインメント性の高い商品を出していくつもりだ。そうでなければマーケットはもたないだろう。私たちは引き続きマーケットを活発化する商品を中心に企画開発を続けていく。
パチスロ市場に関しては、5号機になってからも、4号機時代にヒットしたシリーズが売れていたのだが、約2年前より販売台数が停滞することとなり、この時期は「新世紀エヴァンゲリオン~約束の時~」のほかに目立つタイトルは見られなかった。2009年秋よりゲーム性・エンタテインメント性の高いパチスロ遊技機が複数登場し、市場が回復基調にある。フィールズも期末にかけて大型機種を出す予定だが、この商品にも大きな期待をしている。パチスロ市場に関しては今のところ稼動も良く、パチスロ専門店が復活しつつあるという話も聞いている。ホールの稼動と粗利に関しては、パチンコ市場とは逆に好転しており、かつて9,000枚をきった稼動が、今年に入って大きく回復して、10,000枚稼動となった。これに伴い粗利も3,000円台前半から4,000円に迫る勢いになっている。特に稼動に関しては、パチンコと上下が入れ替わる月があるほどパチスロ市場は現在回復している。この傾向は今後もしばらく続くと考えている。パチスロ市場ではヒット機種が連発するようになり、足元では月の平均販売台数が好調に推移しており、弊社は下半期も良い結果が出せるのではないかと考えている。
⇒席上配布資料 10ページ
通期営業利益計画は、冒頭の説明の通り、期初の110億円から130億円に修正している。中期計画は今期140億円を提示しているが、この数字に徐々に近づいてきている。中期計画では来期170億円と組んでいるが、未確定な要素もあるため、現時点では詳細な説明は控えさせていただく。総じて、中期事業計画は順調だとご理解いただきたい。
⇒席上配布資料 11ページ
ビジネススキームに関しては、大きな変化はないが、今後はモバイル事業に資金や人的リソースを注ぎ、商品サービスの開発に取り組んでいきたい。現在、フィールズモバイルの有料会員数が約42万人で高止まりしている状況なので、新たなサービスを追加し、これを100万人、200万人規模にもっていけるような施策を進めていく。