2021年11月12日(金)11:30より、2022年3月期第2四半期決算説明会(電話会議)を開催いたしました。
本ページでは、説明会での主な質疑応答(要旨)についてご案内いたします。
<パチンコ・パチスロ関連>
A1:本機は、新たな筐体やスペック、約50年ぶりに刷新されたハンドル機構等のあらゆる面でホールから期待を寄せられており、販売と同時期に放送されたTVCMも奏功した結果、おかげさまで想定以上の受注をいただいている。
A2:パチスロの撤去はパチンコと比べて進捗が遅れており、未だ約50万台(10月末時点)の旧規則機がホールに設置されている。当社グループの調査によると、撤去期限までに各メーカーから新台販売として半分程度が納品されると想定している。残る半分については、各ホールが保管している中古機への入替を主としながらも、一時的な島の封鎖やベニヤ板による対応を考える店舗もあるのではないかと推測している。
A3:市場に設置されている6.2号機の数が少ないため、現時点で決定的な評価を下すことは難しい。今後、6.2号機ならではのスペックを備えた遊技機が徐々に登場する見通しなので、まずはそれらの稼働に期待したい。
A4:スマートパチンコ・パチスロ導入の目的は、エコとコストダウンの推進だと認識している。ホールはイニシャルとしての初期投資がかかるが、全ての遊技機がスマートパチンコ・パチスロに切り替われば、将来的にはホール内騒音の軽減や遊技機等のコストダウンといった、多くのメリットが期待される。
これらスマートパチンコ・パチスロの導入は、複数年かけて段階的に進捗するものと予測している。
※スマートパチンコ:パチンコ玉が遊技機ごとに内蔵され、循環する仕組みのパチンコ機。
※スマートパチスロ:メダル枚数をデータで管理し、メダルを使用せず遊技する仕組みのパチスロ機。
A5:現在進行形で関係各所との意見交換や調査を進めているところであるが、現時点では、影響は軽微に留まるのではないかと推測している。
A6:2018年の規則改正以降、足元では新規則に対応した良い商品が続々と登場している。このような状況を踏まえて、当期の市場販売台数は5月に予測した160万台より若干上振れて着地するとみている。次期(2022年度)の市場販売台数は、極めて情報の少ない現時点での推測となるが、180~200万台を目指せるポテンシャルはあるものの、半導体不足による部材調達等のリスクを踏まえて160~180万台程度で推移するのではないかと考える。
A7:前述の通り、来期の市場販売台数にかかる影響が見込まれる中、メーカー各社の市場予測と、予測に基づく部材調達の面で差が出てくると思う。当社では、提携メーカー各社と協力して、より多くの販売ができるように尽力する。
<子会社関連>
A8:中国において、『ウルトラマン』をはじめとする円谷プロIP(知的財産)の人気は非常に高く、同社にとって重要なマーケットと認識している。そのため、中国政府による規制も含むカントリーリスクは常に認識し、現地代理店を通じた情勢の把握を逐次行っている。現在は、中国国内でのリスクヘッジはもとより、その他地域のシェアを上げることで中国以外の柱を作る等のリスク分散を鋭意進めているところである。
なお、中国国内で一部の円谷プロ作品が配信停止になったとネットニュース等で取り上げられたが、本件についてもリスク管理は出来ており、当社グループへの実質的な影響は受けていない。
A9:国内では、ターゲット層を拡大するIP戦略を推進しており、従来から取り組んでいるキッズ・ファミリー層向けの展開はもちろんのこと、若年層から大人まで、オールターゲットにファンを広げていく。
キッズ・ファミリー層向け作品では、現在放送中の『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』が好評で、これに基づくマーチャンダイジングも好調に推移している。大人も楽しめる作品としては、映画『シン・ウルトラマン』の制作を進めており、現在は公開日を調整しているところである。
フル3DCGアニメ『ULTRAMAN』は、Netflixにおける2019年の「日本で最も観られたアニメ」ランキングで1位を獲得する等の好評を博し、2022年春にはシーズン2の配信を予定している。このほか、『SSSS.GRIDMAN』、『SSSS.DYNAZENON』といったアニメ作品も人気が高く、これらのマーチャンダイジングも堅調に推移している。
デジタル領域での事業展開も進めており、オウンドメディアとしてのデジタルサービスプラットフォーム「TSUBURAYA IMAGINATION」や、独自のECサービス「TSUBURAYA STORE ONLINE」を開始した。これらを起点として、デジタル領域のビジネスを広げていく。
海外では、中国、北米、アジア(台湾、香港、タイ、マレーシア、インドネシア等)を重点地域と位置付けている。既にCGアニメ長編映画『Ultraman(原題)』のNetflix共同製作を発表しているが、こうした海外発の作品を広げていくことで、さらなるビジネス拡大を目指していきたい。
商材については、従来展開してきたキッズ向け玩具はもとより、コレクターズアイテムの販売が国内・海外ともに好調である。今後、アパレル等の展開も一層に強化していく。
以上