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2023年3月期 第3四半期決算説明会 主な質疑応答(要旨)

2023年2月14日(水)11:30より、2023年3月期3Q 決算説明会(オンライン)を開催いたしました。
本ページでは、説明会での主な質疑応答(要旨)についてご案内いたします。

2023年3月期 第3四半期決算説明会 主な質疑応答(要旨)

Q1: 中国の3Qは好調だったと推測しているが、足元も好調トレンドは継続しているのか。

A1: 中国では、ロックダウンの反動や国慶節等のイベントに向けて事前に製造・準備した影響などもあり、想定を上回るロイヤリティ収入が3Qに計上され、好調に推移した。また、2022年には、中国国内の玩具分野でウルトラマン関連グッズが初のシェアNo.1となった。今後は、玩具以外の分野でも戦略的にビジネスを進めていく。
足元の中国市場は、1月までゼロコロナ政策の解除による影響がみられたが、2月以降は徐々に回復に向かい、3月には落ち着きを取り戻す見通しであり、引き続き順調に推移している。


Q2: 中国でトレーディングカードが人気ということは、モバイルゲーム等への展開も大いに期待できると思うが、考えを伺いたい。

A2: 中国はもちろん魅力的だが、ASEANを中心とした東南アジアには優秀な企業が多く存在している。こうした企業と良好な関係を築きながら、中国を含めたアジア地域で成長が可能なのであれば、ゲーム分野等にも取り組んでいきたい。


Q3: ASEANでの映画『シン・ウルトラマン』上映の反響を伺いたい。

A3: 映画館でご鑑賞いただいた方からは高い評価を頂いている。また、アジアの大手企業から提携等のお話もいただいている。同作品の興行成績だけではなく、ウルトラマンブランドがいかに当社グループにとって大切なものかをより一層感じている。とくに、中国では日本のIPに対するニーズが高まっており、その中でウルトラマンが高い人気を誇っていることは大変嬉しく思っている。これが映画『シン・ウルトラマン』の影響によるものなのかも調査していきたい。


Q4: IPホルダー企業として、『ウルトラマン』に続くNEXT IP戦略はどのように考えているか。

A4: 世の中の人々が理想とするIPとは何か、ということを常に調査・研究している。素晴らしいIPを創出しようとすれば長い期間を要するため、並行して既存IPの活用や、すぐにビジネスが可能となるようなIPにも注目している。


Q5: ゲームやアニメといったエンタメコンテンツ市場が世界的に盛り上がる中、クリエイティブやライセンス営業等、円谷プロダクションの人材確保・待遇アップといった面に何か影響は出ているか。

A5: 円谷フィールズホールディングスとなったことで、円谷プロダクションが優秀な人材に注目される環境を作った。他企業と比較しても良い待遇を提供しており、多くの優秀な人材にご入社いただくことで、会社の成長につなげたい。


Q6: 来期の遊技機市場の見通し、とくにスマートパチンコ・パチスロ(以下、スマパチ・スマスロ)の動向を伺いたい。

A6: 遊技機業界では昭和52年頃、手打ち式から電動式への移行に伴い、女性やお年寄りのファンが参加し始めた。今回のスマパチ・スマスロの登場も同様に業界にとってのポジティブな変化であり、新しいファンを呼び込める素晴らしいチャンスとみている。とある調査では、2035年には人口の約半分が独身者となり、「一人は好き。独りは嫌い。」という人たちが増えると予測されている。これはパチンコが提供できる価値と合致しており、高齢化社会向きのビジネスであるため、当社ではスマパチ・スマスロは業界における産業革命と前向きに捉えている。


Q7: 御社のスマパチ・スマスロ第一弾はいつ頃投入されるのか。

A7: スマパチ・スマスロともに、当社が保有するIPの中で有力なタイトルをもって販売できるように準備を進めている。スマスロは1Q頃を予定しているが、スマパチの販売予定時期については現時点では未定である。


Q8: ホールのオーナーは設備投資や店舗戦略等について、どのように考えているのか。

A8: 大手ホールのオーナーと積極的に意見交換をしているが非常に意欲的な展開を検討されている方が多い印象である。


Q9: 来期は今期の反動があるのか。また、主要2セグメントの来期リスク要因はあるか。

A9: コンテンツ&デジタル事業セグメントでは、円谷プロダクションの中国における3Qの伸長は想定以上であったが、現在は落ち着いており、安定して成長していくと見ている。今後は、今期の業績に満足せず様々な商品等を展開していく。また、3月29日には2024年以降の新規作品群等を全世界に向けて情報発信するB to Bイベント『TSUBURAYA PRESENTATION』を実施する。北米におけるNetflixのCGアニメ映画も含め、将来に向けて打てる手は全て打っていき、さらなる成長を図っていく。
PS事業セグメントでは、1Qに販売したプライベートブランドの『パチスロ犬夜叉』は想定以上の販売台数となった。3Qには、2022年最大の販売台数となった『Pゴジラ対エヴァンゲリオン ~G細胞覚醒~』に加え、プライベートブランド3機種が好調で想定以上の利益が計上できた。来期については、全体的に今期以上の販売台数を予定しており、プライベートブランドも今期並みを計画している。ホールの稼働好調、スマスロの人気も上々であり、来期のPS事業は心配していない。


Q10: 来期、中期経営計画をアップデートするうえでの営業利益の目安を伺いたい。

A10: 当社が2003年に株式公開した頃の時価総額と同等の水準に戻すことを目標に取り組んでいく。2017年3月期以降は業績が低迷していたことから、業績予想は保守的な見通しを出していたが、今後は優秀な経営陣や社員を信じて高い目標を掲げていきたいと考えており、次の中期経営計画はアップサイドでのローリングを検討している。


Q11: 業績拡大に合わせた人員採用計画はあるか。また、従業員に特別賞与やベースアップ等は検討しているか。

A11: 2022年度に発表された日経新聞の初任給ランキングと比較すると、当社グループの新卒者の給与水準は上位に位置するものだった。今後も引き続き適切な給与水準を目指していく。


Q12: 今後の配当政策について、配当性向等の目安はあるか。

A12: どの企業にも負けない株主還元を目指したいと考えている。

以上