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CSR座談会~自分たちの仕事でCSRを実感、実践するために~

CSR座談会~自分たちの仕事でCSRを実感、実践するために~

当社では、2012年6月にCSR活動の社内啓蒙の一環として、社内向けに「CSR報告書Vol.0」を発刊しました。
本ページでは、発刊後に実施したアンケートをもとに、CSR委員長である伊藤取締役と、 フィールズの未来を担う若手社員が行った座談会をご紹介させて頂きます。

CSR活動=特別な活動ではない
CSRと意識されていないCSR活動

取締役 コーポレート本部長  伊藤 英雄

伊藤 : 皆さん、こんにちは。今日は、「自分たちの仕事でCSRを実感、実践するために」というテーマで話をしたいと思い、様々な部門の皆さんにお集まりいただきました。 当社は、「すべての人に最高の余暇を」提供するという企業理念のもと、グループ企業の皆さんとともに、より多くの人の余暇時間の充実のため、より多くの人の笑顔のために、素晴らしいエンタテインメントの創造に挑戦し続けています。私は、CSR活動とは事業活動そのものであり、特別な活動ではないと理解しています。例えば、当社は創業以来、人々が本当に望む遊技機を届けるために、業界の流通構造を変え、業界の発展と健全化の一助を担ってきました。これも社会貢献の一つの形ですよね。 さて、このようなフィールズグループで働く皆さんは、今CSRをどのように理解していますか。

経理・財務部  谷 一磨

谷 : 私は今年新卒で入社したのですが、社会人になるまで、CSR活動といえば地域清掃をはじめとしたボランティア活動だと思い込んでいました。フィールズに入社して、それが勘違いだったとわかりました。例えば、営業の皆さんが利用する営業車は、すべてハイブリッド車ですよね。これが、コストという側面だけでなく、環境への配慮や安全性を考慮して選定されている。そうした事業活動における判断の中にもCSRの姿勢が反映されていると聞きました。自身の業務を振り返ってみると、私が担当する経理という仕事は、確実に正確な数値を経営陣に伝えるということで、企業の持続的成長を経営管理面からサポートしているということなんだと気づき、自身も日々の業務を通じてCSRに貢献できているのではないかと認識が変わりました。

業務システム部  松本 美帆

松本 : 私は業務システム部で、全社員のシステム研修や情報セキュリティなどの教育を担当しています。今般、全社員のPCの入れ替えに伴って、全国の支社・支店を回り、システムの研修を行いました。また、当社の事業の幅が広がるにつれ、一般のお客様と接する社員が増えたことで、情報セキュリティやコンプライアンスの研修にも力を入れています。この研修が、お客様に信頼いただくことや、会社の情報資産を守ることにつながっていると考えると、これも業務を通じたCSRの一つかな、と意識しています。

コンテンツ本部 企画推進1部  石塚 徹
「月刊ヒーローズ」

石塚 : 私は現在、「月刊ヒーローズ」の制作業務を担当しています。私たちのミッションは、読者の声や関係者の声に真摯に耳を傾け、世の中の人々により楽しんでもらえるキャラクターをはじめとしたIP(知的財産)を生み出すことです。新たに作りだしたIPで人々の心を豊かにするという、このミッションそのものが、私自身が意識すべきCSRかなと思っています。

(株)円谷プロダクション 広報・宣伝室  北澤 淳子
「ウルトラマン基金」の支援活動の様子

北澤 : 私は円谷プロダクションで広報・宣伝を担当しています。円谷プロダクションは、おかげさまで来年50周年を迎えます。この長い歴史の間に、ウルトラマンをはじめ広い世代の方たちに馴染みの深いキャラクターがたくさん創られてきました。先日も当社のキャラクターの一つであるカネゴンが、警視庁のピーポくんと一緒に、渋谷での振り込め詐欺防止キャンペーンに参加しました。受け流されてしまいやすい情報でも、道行く人が足を止め、耳を傾けて頂ける力がキャラクターにはあることを肌で感じています。 また、「ウルトラマン基金」を通じて、東日本大震災で被災された子どもたちを笑顔にする活動も続けています。子どもたちの笑顔は、大人たちを元気にし、地域までも元気にする、社会の健全なパワーの源であると改めて実感しています。イベントを行うことでメディアに取り上げて頂けるので、意識が薄れてきた被災地に対する思いやりの気持ちを再び喚起でき、キャラクターならではの社会貢献だと感じています。

法務室  水沢 亜希子

水沢 : 私は法務室に所属しており、企業統治と法令遵守というCSRの基本中の基本を担っている責任を実感しています。そのほかに、地域社会の一員として様々な清掃活動に参加していますが、こういった日常業務とは一味違う活動も、やはり大切だと思います。ボランティア活動などは、参加するのに少し勇気がいりますよね。私もそうでした。でも実際参加してみると、とっても面白くて、達成感もわいてきます。本当に道行く人が「ありがとう」とか「ごくろうさま」と声をかけてくれるんですよ。こうやって感謝されると、会社や家族など所属に関係なく、一市民として大きな喜びを体験するいい機会にもなります。

コーポレートコミュニケーション室  岡部 亜沙美

岡部 : 私はコーポレートコミュニケーション室に所属しています。私が日々の業務の中で常に心がけていることは、様々なステークホルダーの方と接する上司や先輩、同僚たちに、少しでも働きやすい環境を提供することです。これもCSRの一環と思っています。また、上司が社会貢献活動推進ワーキンググループのリーダーであることから、そのサポート業務をお手伝いしています。清掃活動をはじめ、地域とのつながりを深めるための様々な企画を立て、実施していますが、今後もっとたくさんの人に参加してもらえるような企画や情報発信を考えていきたいですね。

伊藤 : 今伺った、皆さんの社会貢献活動に対する深い理解を、とてもうれしく、心強く思っています。
家の前にごみが落ちていたら、皆さんきっと拾うと思います。それが、会社の前、自分の通勤経路など、自分が行く先々で、目の前にごみがあったら拾えるか。そうした意識を全社員が持てる会社になっていくこと、そうした意識を社内に醸成していくことが大事なんだと思います。

感じること、意識することが大切
さらなるCSR活動の活発化に向けて

北澤 : 円谷プロダクションが行っている事業活動は、映像制作、キャラクターライセンス、イベント制作、ショップ運営など多岐にわたっており、その中では、お客様、特に子どもたちと直接触れ合う機会がとても多くあります。ですから、社員は日々、子どもたちの夢を育むものづくりなど、社会から寄せられる期待というものを強く意識しています。とはいえ、それが「CSR活動である」と意識して、ということではないかもしれせん。

伊藤 : 無理に意識してではなく、お客様やウルトラマンを大好きな子どもたちのことを考えたときに、自然と行動できることが大事ですよね。

北澤 : ありがとうございます。社会の中でどの様なことを期待されているのかを意識して活動につなげていくということが、CSRの根幹ではないでしょうか。いつも、自分たちの仕事が社会に貢献しているという誇りを持って仕事ができるようになりたいと思っています。

松本 : 北澤さんがおっしゃるように、業務を通じてCSR活動ができているなら、全社員の誰もがCSR活動の担い手になっているということですよね。全社員が共通してできる、それはとても大事なことだと思います。例えば、様々なボランティア活動の案内などがありますが、時間や場所の制約があるなど、どうしても参加する人が限られてしまうことがありますよね。

石塚 : 確かにそうですね。僕も地域の消防団に入っているんですが、全国の支社・支店でも、おそらく地域の振興会や消防団などに入って地域社会との関係を築き、それぞれの地域に対する貢献活動をしている社員も大勢いると思うんです。これまでCSR活動の取り組みとして会社が紹介してきたのは、本社を中心とした活動がメインなので、もっと全社の取り組みを隅々まで伝え、「一人ひとりのその活動がCSR活動だよ」と自信を持たせてほしいです。もしかしたら「自分は蚊帳の外だ」と思っている人たちも多いと思うんです。

北澤 : 先日、友人の誘いがきっかけであるチャリティマラソンに参加しました。寄付先の方たちに喜んで頂けるだけでなく、参加者自身もとても楽しめました。「社会のために、人のために、社会貢献しよう!」と大上段に構えず、純粋に参加してみたいなと思える企画であることも、CSR活動を広げるには大事なことですよね。

渋谷駅周辺での清掃活動の様子

水沢 : 清掃活動も本当に同じだと思います。はじめは面倒だ、とか、意味がないと思いながら仕方なく参加した人でも、実際に一回体験してみると面白さ、楽しさ、達成感を感じ、次回は自ら楽しみに来る方もいらっしゃいますから。

北澤 : 清掃活動は、そこにあるべきではないものがなくなるというのが成果なので、活動に参加されるまでは喜びを実感しにくいのかもしれませんね。形となって残るもの、例えば植栽などの活動は、花を見るたびに周りの人も成果を認識することができて、より理解されやすいかもしれませんね。

岡部 : 清掃活動によって街がきれいになっていくのを、地域の多くの人が感じ、感謝されているという声を聞くだけでもとても達成感があります。でも確かに、成果が形となって残る活動もいいですね。目的の明確化も大事。今後の企画に活かしていきたいです。

明日への提言

伊藤 : 皆さん、非常に建設的で頼もしく思います。さて、今後、どのようにCSR活動を進めていけば、より多くの社員、世の中の人にフィールズの良さが伝わると思いますか。皆さんのご意見をお聞かせください。

「CSR報告書 Vol.0」

谷 : 実は、社内向けに制作されたCSR報告書を読み、「これだったらフィールズのことをわかってもらえるのではないか」と思い、実家に送ったんです。業界に対する評価はいろいろありますが、これを送ったことで、家族の理解が変わったのがわかりました。事業活動をひとつの側面からだけでなく、CSRの側面から伝えることは、フィールズという会社を理解してもらえる、良いきっかけになるのではないかと思います。

CSR報告書

水沢 : 私は社内向けのCSR報告書の制作を担当していました。この報告書は、初めて発行する報告書、しかも社内向けということで、まずはCSRがどんなことなのかをなんとなくわかってもらい、CSRを少しでも意識してもらうきっかけを作ることを目的として制作しました。6月に配布し、約4か月後、全社員にアンケートをお願いしました。回答期間が短かったにもかかわらず、全社員の約半分の方に回答いただきました。回答を見ると、ほぼすべての方が目を通し、約3割の方は「しっかり読み込んだ」と回答していました。自分が制作に携わったものをこれだけの人が読んでくれているというのは、とてもうれしいですね。さらに、読んだ人の6割が「CSRについて理解が深まった」と感じていることがわかりました。これで満足せずに、今後も継続的な情報発信をしていくことが大事だと思いました。

石塚 : これまで社内向けのポータルサイトでのCSRリリースでも、総務部などバックオフィスの話が多かったように感じていますが、他の部門でもリリースできるネタはたくさんあると思います。情報が一部の人にとどまってしまっているのは少しもったいないかなと思います。

谷 : 確かに、そうですね。今日はこの座談会に参加して、すごく新鮮でした。他部署の方、経営陣が何を考えているのか、少なからず共有できましたし。

岡部 : 今、フィールズの向かっている方向、ビジョンを全社員に浸透していくためのシステムができたらいいな、と思いますね。経営戦略は、時代の流れを先取りしながら変化するのは当然だと思っています。でもその根幹には、10年たっても、20年たってもこれだけは変わらない、というフィールズの芯があります。その芯がきちんと皆で共有できると、もっともっと良い会社に近づくのではないかと思います。

石塚 : 日々の業務においても活動の本質がわからないと、自分には関係ないと思ってしまうことも出てきます。その先には、責任を追いたくないという姿勢になってしまう人も出てくるかもしれません。そうではなく、ビジョンを共有し、同じ方向に向かって仕事をしているという信頼の上で仕事を進めていきたいと切に思います。

CSR座談会集合写真

伊藤 : ミッションやビジョン、目的や狙いをしっかり共有できるよう全社を挙げて、情報を皆さんに平等に提供する、オープンにすることが必要ですね。まさに今、経営陣がフィールズグループのミッション、ビジョン、バリューを皆さんにわかりやすく伝えるために、議論を重ねているところです。「成長するビジネスモデル」を実行、実現するためにも必要なものですね。 そうして全社員が同じ方向を見ることができれば、会社を好きになり、大きな自信を得ることにつながります。皆さんが当事者として責任を持って仕事を達成することが社会貢献につながっていると知ることは、何にも変えがたい達成感、自己実現につながるわけで、その実現をどれだけ多く積み重ねていくことができるのか、それがいつまでも若く、成長していける会社であり続けるための必須条件だと思います。そのためには、社員一人ひとりが目標を持ち、それを達成し、互いに認め合う会社にしていくことが必要です。日常業務を通じてより多くの人を豊かにできれば、それがCSRであり、それにより社員も満たされ、株主の皆様をはじめとしたステークホルダーの皆様にも還元できるからです。これからもそうした意識を持って、新しいことに挑戦し、より良い会社にしていきましょう。 本日はありがとうございました。