フィールズの「成長するビジネスモデル」
IP(Intellectual Property)=知的財産
当社は、エンタテインメントの根幹となるキャラクターやストーリーなどのIP(知的財産)を、コミックス、映像、ゲーム、さらにはパチンコ・パチスロに至る幅広い領域で展開し、IPそのものの価値向上と収益化の拡大を図っています。
これを整理し、体系化したものが当社のIPを中核とした循環型ビジネスモデル「成長するビジネスモデル」です。
コミックスで『ヒーローA』というIPを生み出したとします。当然、単行本化によって収益化を図りますが、それだけでは認知度の向上はもとより収益化にも限りがあります。
そこで、最先端のクリエイティブやテクノロジーを活用し映像化を進め、映画やテレビ、最近ではSVODなどを通じて国内外でアニメ『ヒーローA』を展開することで、認知度のさらなる向上と新たな収益化を見込むことができます。さらに、ゲーム、ライブエンタテインメント、ライセンス、パチンコ・パチスロなどの各メディアが持つ特性と『ヒーローA』を掛け合わせ、より魅力的なエンタテインメントを創造し提供することで、『ヒーローA』というIPの価値向上とより大きな収益を実現することができます。そして大きく価値を向上させた『ヒーローA』をシリーズ化し、続編第2弾、第3弾のさらなるメディアへの展開・循環によって、『ヒーローA』というIPの価値最大化を図っていきます。
これが、私たちフィールズの取り組むIPビジネスです。
コミックス
コミックス分野の役割は、原作・ストーリー・キャラクターを取得・創造することです。創造とはいわゆる“IPの生産工場”の役割のことです。その中核を担うのがコミック誌「月刊ヒーローズ」で、ヒーローIPの創造に注力しています。
「月刊ヒーローズ」は、2011年11月に大手出版社と共同で創刊したコミック誌で、創刊から約5年間で62作品(2016年6月末現在)を生み出してきました。
『ULTRAMAN(ウルトラマン)』や『仮面ライダークウガ』など世代を超えて支持されるヒーロー作品を多数取り扱い、同時に、複数の映像化プロジェクトも進捗させています。
さらに、電子書籍プラットフォームでは、国内42の電子書店に加え、中国(チャイナモバイル・童石)での配信も開始しています。
アニメーション
アニメーション分野の役割は、CGなどの最先端技術によりストーリーやキャラクターの付加価値を高めることです。プロデュースやプロダクション力を強みとし、国内トップクラスの映像クオリティによってIPの高付加価値化に取り組んでいます。また、IPの高付加価値化によって当社のレピテーションを向上させ、新たな有力IPの獲得につなげています。
2016年10月には、国内外で多くのファンから支持を得ている『GANTZ』(2000年~2013年「週刊ヤングジャンプ」にて連載)のアニメーション映画『GANTZ:O』を公開し、この他にも複数のIPにおいてアニメ化の制作・プロデュースが現在進行しています。
映像(映画/テレビなど)
映像分野の役割は、アニメーション化されたコンテンツを世に広め、多くのファン層を拡大させることです。映画、テレビ、SVOD(Subscription Video On Demand:定額制動画配信)などを通じて、IPの普及と価値向上を図っています。
なかでもSVODは、人々のライフスタイルに合わせて進化した新たな映像ビジネスのプラットフォームであり、グローバル視点でIPの普及を考える当社にとって欠かせない存在です。
そこで現在、エンタテインメント業界の有力企業や米国・中国などのSVOD事業者といち早く協力体制を構築し、『ウルトラマンシリーズ』や『ベルセルク』などのIPのグローバル展開を推進しています。
マーチャンダイジング
マーチャンダイジング分野の役割は、インタラクティブメディア、コンシューマプロダクツ、パチンコ・パチスロなど、それぞれのメディアでIPを活用し、収益化を図ることです。
ゲームでは、『AKB48』のIP展開に加え、収益性・ゲーム性を改善させたオリジナルタイトルのファン拡大施策を進めています。
ライブエンタテインメントでは、主に『ウルトラマンシリーズ』を活用したライブエンタテインメントショーを国内外で展開しています。
ライセンスでは、IPビジネスの領域拡大や新たなライセンスビジネスの確立に向けて、コンセプチュアル・ライセンス『A MAN of ULTRA』などの展開を進めています。
パチンコ・パチスロでは、ヒーローズIPや他社有力IPを活用したゲーム性・エンタテインメント性の高い商品群を取り扱っています。また、市場全体の活性化に向けて、商品力の強化、流通商社としてのサービス拡充、ファン人口拡大に向けた諸施策も推進しています。