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2011年3月期 決算説明会 質疑応答(要旨)

2011年5月13日(金)12:00より、ベルサール神保町(東京都千代田区)にて、2011年3月期決算説明会を開催いたしました。
本ページでは説明会での質疑応答(要旨)についてご案内いたします。

フィールズ株式会社 2011年3月期 決算説明会 質疑応答(要旨)

2011年5月13日

Q1:東日本大震災にともなう遊技機部品の調達状況について。フィールズは部品確保済みとのことであるが、一部のパチンコメーカーでは厳しいという話がある。具体的に何の部品が足りなく、 その部品の調達目処はどうなっているのか。

A1:ビデオ関連チップをはじめ、コンデンサーや枠部品などが不足していると聞いている。これは、メーカーや開発機種によって状況が異なるようだ。
当社提携メーカーについては、部品確保済みの機種と、ビデオチップのラインが復旧した後に調達できる見通しの機種もある。一方で、新チップに取り替えて対応することも検討している。
なお、京楽産業.(株)との提携第1弾タイトルについては、部品確保済みである。

Q2:計画停電の影響について。現状、計画停電の予定は発表されていないが、もし実施された場合、開発部門への影響はあるのか。

A2:たとえば、関東地区で長期間の停電が計画され、実施されたとしても、名古屋の当社オフィスビルに開発部門の機能を移管するなどのシミュレーションは出来ているので、影響はないと考える。

Q3:パチンコ・パチスロ機の市場販売見通しについて。2010年のパチスロ機販売は約90万台であったが、今期はどこまで伸びると予想するか。一方、パチンコ機は底打ちと考えられるのか。

A3:パチスロ機の市場販売台数は、直近のトレンドが堅調に推移しているため、現状から考えれば100万台を超えることも予測される。一方、パチンコ機の市場販売台数は、厳しい見方では200万台前半という予測もあるが、直近のホール経営のキャッシュ・フローは改善に向かっているため、現時点ではそれほど悲観的にみる必要はないと考えている。

Q4:直近のモバイルの状況について。「モバスロ」の導入効果と収益貢献の見通しをどのように考えているのか。また、スマートフォン向けにシミュレーターアプリを投入して収益状況に変化があったのか。

A4: (大屋)
「モバスロ」投入の最大の目的は、ファンサービスとして導入効果を狙ったものであり、無料サービスのため直接的な収益は考えていない。稼動を促進することで、機械評価の向上につながればと考える。

(繁松)
スマートフォン向けアプリの展開は、従来の月額課金制から従量課金制へ移行するという大きな収益モデルの変化を示す。従来からオンラインサービスを展開する各企業も、この収益モデルの変更に苦労しているが、今後の成長分野であることは間違いない。
子会社の(株)フューチャースコープ実績では、従来型携帯の月額課金制会員数は変わっておらず、スマートフォン向けのダウンロード型アプリの販売は順調に伸びている。また、従量課金制にシフトする市場への対応として、PC関連サービスも拡充している。課題は、スマートフォン向けの従量課金制サービスならではのエンタテインメント性を追求することである。

Q5:フィールズのパチスロ遊技機販売はここ数年、好調だが、来期以降のパチスロのラインナップについて、開発子会社の(株)マイクロキャビンの寄与によって、今後のラインナップがどのように変わるのか。

A5:(株)マイクロキャビンは、基本的にパチンコ遊技機の制御や映像開発を担当している。パチスロ機は他メーカーの開発を受託している。なお、当社ラインナップに来期までは含んでいない。
開発子会社では、開発監修を行った1タイトルの投入を予定している。来期以降は、大型のパチンコ1タイトル、パチスロ2タイトルを予定している。
また、開発ラインの裾野を広げており、開発会社そのものの囲い込みを進め、パチンコ・パチスロ機ともにラインナップが確実に強化されるものと考えている。

Q6:中期経営計画の進捗レビューについて。中期経営計画を上回るために不足している点について伺いたい。

A6:3年前、この中期経営計画を策定したときと今を比較すると、想定していなかったことがある。
1点目は、当社はパチンコ・パチスロ市場の販売シェアは確実に取っているが、市場全体の落ち込みが大きかったこと。とくには、パチスロ市場は4号機から5号機へ移行した直後に大幅に落ち込んだこと、パチンコ市場が全体として伸び悩み、直近落ち込んでいることである。しかし当社は、厳しい市場環境であったものの着実に販売シェアを伸ばし、過去最高益を出すことが出来た。
2点目は、当社が開発を手がけた商品の立ち上がりが若干遅れていることがある。この点に関しては、当社が開発協力した「戦国BASARA2」のように、商品のクオリティが格段に上がってきており、メーカー、ファンに納得頂ける商品になりつつあると思う。
最後に、スポーツエンタテインメント分野において、少し赤字が残っていることがマイナス要因ではあるが、この点は経営改善に着手している。
以上の3点が中期経営計画の主なレビューである。