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2012年3月期 第2四半期決算説明会 当社説明(要旨)

2011年11月4日(金)9:30より、ベルサール神保町(東京都千代田区)にて、2012年3月期 第2四半期決算説明会を開催いたしました。
本ページでは説明会での当社説明(要旨)についてご案内いたします。

代表取締役社長 大屋

挨拶

代表取締役社長 大屋

本日はご多忙のところ、弊社第2四半期決算説明会にお越しいただき感謝申し上げる。
私より第2四半期の決算概況と通期見通しについて説明し、エンタテインメント事業(グループ事業)を専務の繁松から説明する。




総括

⇒席上配布資料 3ページ
第2四半期累計期間は、前年同期比では大幅な減収減益となったが、この主因は東日本大震災の影響を勘案し、販売スケジュールが下半期偏重の計画になったためとご理解いただきたい。

パチンコ遊技機販売は、前年同期比で13.7万台減となり、計8.9万台の販売実績となった。 パチスロ遊技機販売は、前年同期比で0.4万台減となり、計6.1万台の販売実績となった。

売上高333.5億円、営業利益15.8億円、経常利益17.1億円となった。当期純利益は、子会社であるジャパン・スポーツ・マーケティング(株)の解散・清算に伴う繰延税金資産の計上があったため、24.2億円となった。

続いて、パチンコ・パチスロ(PS)以外のその他エンタテインメント事業のトピックスについて説明する。
(株)小学館クリエイティブとのコラボレーションで進めている「月刊ヒーローズ」が11月1日に創刊号発売となった。後ほど詳細を紹介する。
次に、映像関連のアニメーション制作会社であるルーセント・ピクチャーズエンタテインメント(株)が企画・プロデュースしている映画「ベルセルク」が2012年2月4日に公開となる。
同じく映像関連から、(株)円谷プロダクションにおいて、新作映画「ウルトラマン サーガ」を2012年3月24日に公開する。
その他事業についても、これまでの取り組みの成果が次々と立ち上がってくるので期待して欲しい。

ご参考:2月‐10月間の前年同期 パチンコホールの稼動比較

パチンコホールの市場概況については、PSとも震災後は少しずつ良くなってきている。
パチンコの稼動は、この夏秋は前年対比で若干プラスに推移している。昨年は、稼動20,000個割れをする時期もあったが、現在は比較的堅調に推移していると言える。
パチスロの稼動も順調に推移しており、直近では10万台を超えるようなパチスロ遊技機が複数見られる環境になっており、回復復調が顕著である。

ご参考: パチンコホールでの「広告・宣伝等」の規制について

2011年8月からのパチンコホールでの広告・宣伝規制について説明する。
以前、ホールのイベントに見受けられた「7のつく日」「○○(機種名)の日」といった、射幸心を煽るような広告・チラシがほぼ全面的に禁止になった。現在は、「このような新台を導入しました」という事実の周知だけが行われている。
一部メディアでは、新台販売にポジティブに働く可能性を示唆する記事も見受けられるが、規制が始まったばかりであるため、その影響については未知数である。

ご参考: パチンコ・パチスロ新機種の発売状況(当社調べ)

上半期のPS新機種の市場販売状況について説明する。
震災直後に入替自粛があったため、パチンコの新機種タイトル数は前年同期比で30タイトル近く減少、販売台数も約20万台強の減少と推測される。
パチスロのタイトルは、1桁の減少ではあったが、順調な市場背景を受け、販売台数は前年同期比で10万台近い増加となったと推測される。
下半期は、PSともに発売タイトル数が増加すると予測される。従って、各所で懸念されていた年間販売台数予測ほど悲観的な状況ではないことをご理解いただけると思う。

ご参考: パチンコ市場復調 ミドルスペック活況(当社調べ)

パチンコのトレンドについての考察を説明する。(※)
弊社調べであるが、ミドルロー・ライトミドルというスペックのゾーンが増加してきている。その反対にマックスタイプ・ミドルハイといった射幸性の高いゾーンが減少してきている。
弊社は、以前より射幸性に頼らないエンタテインメント性の高い遊技機を提供することに注力してきており、今後もミドルロー・ライトミドルというゾーンに投入していきたいと考えている。「CRヱヴァンゲリヲン」シリーズは、従来ミドルハイのスペックで投入していたが、次の新作はミドルローのスペックで投入し、ホール稼動に貢献したいと考えている。

※弊社におけるパチンコのスペック別区分(大当り確率の区分)
マックスタイプ:1/370~1/399、ミドルハイ:1/320~1/369、
ミドルロー:1/280~1/319、ライトミドル:1/150~1/279、甘デジ:1/149以上

連結P/L

⇒席上配布資料 4ページ
下半期偏重の計画の中で、第2四半期実績には主に「CR ayumi hamasaki 浜崎あゆみ物語‐序章‐」の販売実績が寄与している。

遊技機販売実績

⇒席上配布資料 5ページ
パチンコは、第2四半期の「CR ayumi hamasaki 浜崎あゆみ物語‐序章‐」が7.2万台となり、計8.9万台の販売実績となった。
パチスロは、前期からの継続販売となる「モバスロ ヱヴァンゲリヲン~真実の翼~」が2.2万台、第1四半期の「SAMURAI 7」が1.2万台、第2四半期の「旋風の用心棒~胡蝶の記憶~」が2.3万台となり、計6.1万台となった。
第3四半期については、パチスロの「ラーゼフォン」「ストリートファイターIV」が販売中である。

連結B/S(要約)

⇒席上配布資料 6ページ
バランスシートについて。
現預金は約180億円となり、3月末と比較し約21億円の増加となった。また、投資その他の資産にはジャパン・スポーツ・マーケティング(株)の解散・清算に伴う繰延税金資産の計上があった。

連結C/F計算書(要約)

⇒席上配布資料 7ページ
キャッシュ・フローについて。
営業活動によるキャッシュ・フローが約53億円プラスとなり、投資活動によるキャッシュ・フロー、財務活動によるキャッシュ・フローはそれぞれ減少となった。

セグメント別状況

⇒席上配布資料 8ページ
セグメント別の状況では、PS事業の営業利益が前年同期の91億円から17億円になったため、減益要因となった。理由は前述の通り下半期偏重の販売スケジュールということ。

モバイル分野は、新規サービス等の立ち上げ負担が若干続いており、営業利益0.6億円の実績となった。
スポーツエンタテインメント分野は、前年同期は1.4億円のマイナスであったが、0.3億円のマイナスへと大幅に赤字縮小となった。
その他分野は、先行投資が多く発生している部分があったため、営業利益はマイナスとなった。

エンタテインメント事業(グループ事業)の詳細については、専務の繁松より説明する。

専務取締役 繁松

エンタテインメント事業(グループ事業)実質収益力

専務取締役 繁松

⇒席上配布資料 10ページ
エンタテインメント事業(グループ事業)について、全体の状況と個別トピックスの説明をさせていただく。
上半期に関しては、概ね予定通りに推移している。モバイル・オンラインサービス分野については、投資が一部発生しているため、当初予定していた収益に若干届かなかった。 その他分野の「のれん償却額」及び「グループ共有コンテンツ開発投資コスト」を考慮したエンタテインメント事業の実質収益力は、1.1億円のプラスとなった。

エンタテンメント事業(グループ事業)総括

⇒席上配布資料 11ページ
モバイル・オンラインサービス分野では、PS関連のコンテンツ展開、PS関連以外のコンテンツ展開と2つに分けて進めている。PS関連のモバイル・オンラインサービスでは、ハンゲームとの協業で「ななぱち」、そして「Pspace」の展開を進めているが、マネタイズのタイミングが少々難しくなってきたと捉えている。
スポーツ分野は、長年にわたって努力はしてきたが、事業再編を実施し、特別清算で整理させていただくことにした。
IP開発・創出では、コミック誌「月刊ヒーローズ」を2011年11月1日に創刊した。また、映画「ベルセルク」、映画「ウルトラマン サーガ」の公開日も決定した。

エンタテンメント事業‐モバイル・オンラインサービス分野

⇒席上配布資料 12ページ
モバイル・オンラインサービス分野では、PS関連コンテンツとして「ななぱち」「Pspace」、遊技機との連動を持たせた「モバスロ」、フィーチャーフォンで展開している「フィールズモバイル」と、大きくはこの4つを展開している。
「ななぱち」「Pspace」は、グラフにあるように、会員は大きく集まっているが、無料会員のマネタイズ、つまり有料課金に移行させていく点が課題になっている。このマネタイズ化を上手に進めることにより会員のベースがさらに拡大し、収益に繋がっていくものと考えている。
「モバスロ」は、もともとモバイルとパチスロ遊技機の連動により、遊技機のホール稼動を高めていくことを主目的としているため、当然ながら無料で提供している。将来的には、モバイル・オンラインサービス分野と連携して有料課金していくことも視野に入れているが、そのためにはファンに楽しんでいただけるサービス提供と会員数増が必要であるため、注力しているところだ。

PS関連以外のコンテンツでは、「写メ字」等のコミュニケーション系サービスを展開しており、もう少し収益化の方向へ進むよう、今後は新しいIPを載せつつ、会員を増やす施策を推進していく。

エンタテンメント事業‐スポーツ分野の事業再編について

⇒席上配布資料 13ページ
スポーツ分野は、子会社のジャパン・スポーツ・マーケティング(株)の事業再編を実施した。同社の3つの事業のうち、フィットネスクラブ事業(トータル・ワークアウト)のみフィールズ本体に取込み、継続していくことになった。なお、フィットネスクラブ事業は黒字であり、IPを獲得する上でも、人脈を作る場所として非常に重要なポジションを担っているため、継続的に事業を推進していく。
スポンサーセールス、放映権ビジネス等のライツビジネスについては完全に撤退する。
アスリートマネジメントに関しては、選手の移籍や契約の移行により撤退を進める。
2012年1月には同子会社の特別清算を結了する予定だ。

エンタテンメント事業‐「月刊ヒーローズ」創刊

⇒席上配布資料 14ページ
(株)小学館クリエイティブと共同で推進してきたコミック誌「月刊ヒーローズ」は、2年程の企画・制作期間を経て創刊に至った。
創刊号の発行部数は、(株)セブンイレブン・ジャパンの多大なる協力により、セブンイレブンの約1万3,000店舗展開に加え、パチンコホール展開によって、数十万部の発行となっている。
パチンコホールへの展開分がPOS集計できないため、セブンイレブンのみで申し上げると、初日と2日目では、創刊号としては過去に一番販売された他誌とほぼ同数の販売数を確保しており、出足は順調と伺っている。 「月刊ヒーローズ」は、従来より申し上げている通り、出版事業として収益確保というより、コンテンツの発掘を主眼に置いている。まずは沢山の方々に読んで認知していただき、二次展開で大きな収益化に繋げることを目標としている。
既に、様々な企業から切り口や取り組みそのものが非常に面白いと評価いただき、新しいコンテンツを載せたい、アニメ化権はどうなっているか、というお話を沢山いただいている状況だ。

エンタテンメント事業‐「ベルセルク」公開決定

⇒席上配布資料 15ページ
映像関連では、ルーセント・ピクチャーズエンタテインメント(株)で長期の投資が続いていた映画「ベルセルク」が、このたびワーナー・ブラザースの配給で公開になることが決定した。二次展開も含めて、各企業からご協力いただけることになり、ヒットを狙っていきたいと考えている。
そして、映画のヒットももちろん、派生する二次展開のビジネスが拡大することで、同社の次のビジネスに繋がると考えている。
また、例年12月に公開していた「ウルトラマン」の映画は、公開時期を変更する。来年の春休みに合わせて3月24日に「ウルトラマン サーガ」を公開し、大々的に展開していく。

代表取締役社長 大屋

通期業績見通し(連結)

⇒席上配布資料 17ページ
2012年3月期の通期見通しについて説明する。 上半期は前述の通りの実績となったが、下半期に複数の大型タイトルが集中しているため、これからの販売結果で業績が決まるものと考えている。従って、現時点で通期見通しを変更する要因はなく、売上高1,000億円、営業利益・経常利益ともに140億円、当期純利益80億円の見通しとしている。年明け早々にパチンコの大型タイトルを販売し、パチスロも大型タイトルを順次リリースしていく。

なお、第2四半期累計期間の見通しを未定としていた点について補足する。
弊社では、複数の提携メーカーの遊技機を販売しているが、5月の見通し発表段階では、震災の影響による電子部品の調達に関する情報が一部錯綜していた。メーカーであれば、直接半導体の供給状況を把握できるが、弊社は流通という立場であるため、9月-10月に予定しているタイトルの部品調達状況について正確な情報を把握できなかった。そのため、上半期見通しについては開示を差し控えさせていただいた。
結果としては、下半期にずれたタイトルもあったが、社内予算の対比では達成している。なお、当期の業績は、下半期に投入する複数の大型タイトルによって変化するため、その点をご留意いただきたい。

以上