2015年5月1日(金)11:30より、大手町ファーストスクエアカンファレンス(東京都 千代田区)にて、2015年3月期 決算説明会を開催いたしました。
本ページでは説明会での当社説明(要旨)についてご案内いたします。
1. 2015年3月期 決算総括
⇒席上配布資料 2ページ
当社は、2015年4月14日に東京証券取引所市場第一部へ市場変更した。関係者の皆様の多大なるお力添えにこの場をお借りして御礼申し上げる。
従前の株主の皆様に感謝の意を表するため、期末に10円の記念配当を実施する予定である。
なお、2015年3月期の1株当たり配当金は、普通配当と合せて60円の予定である。
2015年3月期の業績は、売上高が995億円、経常利益が54億円となった。
業績は概ね計画通りである。
遊技機販売では、『CRヱヴァンゲリヲン9』、『ウルトラバトル烈伝』、『パチスロ ベルセルク』など、投入各機種の販売台数が計画を上回った。しかし、2014年9月の型式試験方法の変更の影響を受けて、結果として期初の保守的な計画のまま着地した。これにより、遊技機の販売台数は、パチンコ30.2万台、パチスロ9.7万台となった。
一方、IPの取り組みでは、創出IPの映像化が進んでいる。今後もエンタテインメント分野の多様な企業と協業し、より筋肉質なIP企業を目指していきたいと考えている。
なお、今後は全社的に販管費を絞りこんでいく。
2. 2015年3月期 連結業績概要
⇒席上配布資料 4ページ
2015年3月期の連結P/Lは、売上高995億円、営業利益47億円、経常利益54億円、当期純利益30億円となった。
業績は概ね計画通りとなっている。
⇒席上配布資料 5ページ
2015年3月期の主な遊技機ラインアップは表の通りである。
第4四半期の各機種の販売台数は、パチンコが『CRヱヴァンゲリヲン9』シリーズ 約10万台、『ウルトラバトル烈伝』 約8万台、パチスロが『サラリーマン金太郎』 約4万台、『パチスロ ベルセルク』 約2万台となっている。
⇒席上配布資料 6ページ
連結B/Sは表の通りである。
特筆すべき事項はない。
⇒席上配布資料 7ページ
連結キャッシュ・フローは表の通りである。
特筆すべき事項はない。
3. 2016年3月期 連結業績見通し
⇒席上配布資料 9~10ページ
2016年3月期の連結業績見通しは、売上高1,200億円、経常利益65億円を計画している。
粗利全体ではある程度余裕を見ている。
遊技機販売では、全提携メーカーから商品が出る。タイトル数は前期の倍以上を予定している。販売台数は特にパチスロが増加、販売シェアは総販売台数を伸ばすことで拡大する。
ソーシャルゲームでは、『ことこと』、『アニマル×モンスター』など100万DLのタイトルも出てきている。今後はタイトルを絞り込みつつ、期待タイトルに投資を集中させていく。
経営全般では、引き続き、IPビジネスを発展させるべく全事業の見直しを行い、投資すべきところは従来以上に投資をする。同時に、販管費の絞り込みも行っていく。
⇒席上配布資料 11ページ
今後2~3年かけて収益力のある強靭な経営体質に改善していく。
グループ会社の統廃合も含め、すべての分野で建設的な見直しを実施する。
(ご参考)パチンコ・パチスロ市場動向
⇒席上配布資料 13ページ
今年はパチンコ・パチスロともに遊技機の基準が変更される。
パチンコは、いわゆるMAXタイプは10月末までの販売となる。その後、大当たり下限確率は現在のミドルタイプ並みの1/320となる。当社の強みはコンテンツや商品企画であり、ミドルタイプへの移行は当社にとって追い風と考えている。
パチスロは、出玉管理が主基板に統合されることで、複雑なゲーム性が簡素化される。
出玉性能は抑制されるものの、業界の健全化により新たなファンの開拓が可能と考えている。
⇒席上配布資料 14ページ
パチンコ機の新たな基準は表の通りである。
⇒席上配布資料 15ページ
2004年の規則改正後、MAXタイプの販売比率が高まり、ユーザーの遊技時間が短くなったことで、平均稼働は減少を続けてきた。
今後は、ミドルタイプが増えることで、ユーザーの遊技時間が長くなり、結果として平均稼働も上昇に転じると見ている。
(ご参考)パチンコ・パチスロ市場データ
⇒席上配布資料 17ページ
パチスロ販売状況はグラフの通りである。
パチスロは型式試験方法の変更により、特に2014年10月~12月の販売台数、販売タイトル数が減少した。
⇒席上配布資料 18ページ
パチスロ設置状況はグラフの通りである。
⇒席上配布資料 19ページ
パチンコ販売状況はグラフの通りである。
パチスロの型式試験方法の変更を受け、前期比で販売台数が微増、販売タイトル数が大幅増となった。
⇒席上配布資料 20ページ
パチンコ設置状況はグラフの通りである。
⇒席上配布資料 21ページ
保通協での型式試験の適合状況はグラフの通りである。
4. IPの取り組み
⇒席上配布資料 23ページ
当社は、IPを基軸に、包括的にビジネスを展開することでIPの価値最大化、企業価値の向上を図っている。
⇒席上配布資料 24ページ
2015年3月末時点で、IP総数は150、IP展開メディア数は85となっている。映像化推進中のタイトルは2016年3月期及び2017年3月期より順次公開を予定しており、同時に商品化を企画している。展開数は年々拡大する計画だが、あまり広げすぎることなく、選択と集中により質の高いIPに注力していく。
⇒席上配布資料 25ページ
「月刊ヒーローズ」を中心にIPを創出している。創刊から2015年3月までに49作品を創出した。毎期新たに6作品ほどを新規創出していく。現在、創出したIPのうち7本の映像化が進行しており、放送と同時に商品化を行う。6本のゲーム化、3本のパチンコ・パチスロ化が決定しており、パートナーとともに開発を進めている。
⇒席上配布資料 26ページ
代表的なものを取り上げる。
ヒーローズIPでは、「ソードガイ」が2017年から2018年にかけてテレビアニメ放送及び商品化を予定している。「ソウルリヴァイヴァー」は、ハリウッドでの実写映画化に向けた脚本開発が一旦終了し、ブラッシュアップをしながら今後のメディア展開を検討するステージに入っている。
円谷IPでは、キッズ向けに、2015年7月から新シリーズ「ウルトラマンX」を放送する。前シリーズは1クールであったが、2クールへ拡大する。大人向けには、国内のみならず海外もターゲットとし、クリエイターとの協働によるリメイクなど、テレビ・映画を組み合わせた展開を実施する。
「ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨン」は、2015年4月よりネット配信を開始した。今後地上波の放送も決定している。商品化権の大半を保有しており、多様な商品の投入を予定している。
⇒席上配布資料 27ページ
既存タイトルでは、AKB48を活用したゲームが一定の収益貢献をしている。2015年3月に投入した「アニマル×モンスター」は、初動が非常に良く、マーケットでも話題になった。現在ゲーム性の改善を図っており、アップデートのタイミングに合わせて広告宣伝を行う。
2016年3月期は新規タイトル6本の投入を予定している。
⇒席上配布資料 28ページ
IPを活用した多様な商品の投入を予定している。国内外の商品化権を保有する「ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨン」はライセンシーが25社決定しており、商品展開の規模は15億円以上となる。
そのほか、キャラクターを活用したギミック商品など新規性のある商品を企画・開発し、キャラクターマーケットだけでなく、一般商材も含めたマーケットで展開する。
⇒席上配布資料 29ページ
2015年4月に新ライセンスブランド「A MAN of ULTRA」をスタートした。大人にウルトラマンの世界観を提供するブランドで、現在17社からの商品展開が決まっている。
⇒席上配布資料 30ページ
ウルトラマンシリーズはクロスメディア展開で安定的に収益を確保している状況。海外での伸び代が大きいと感じており、2016年3月期より海外展開を加速する。
以上