2017年11月10日(金)11:30より、TKP東京駅前カンファレンスセンター(東京都 中央区)にて、2018年3月期 第2四半期決算説明会を開催いたしました。
本ページでは説明会での当社説明(要旨)についてご案内いたします。
1. 2018年3月期 第2四半期 連結業績概要
⇒席上配布資料 2ページ
第2四半期は、通期業績見通しに対して予定通りの進捗である。
パチンコ・パチスロは6ヶ月間で15機種9.9万台を販売した。クロスメディアは5つの映像展開を進めた。また、経営全般ではガバナンス体制強化はもちろん、この先のマーケットに備えて遊休資産を売却し、手元のキャッシュポジションを上げる施策を進めた。
中期経営計画の進捗は、パチンコ・パチスロは来期・再来期に向けた販売体制強化や機種のブラッシュアップ、商品ラインアップの拡充等を進めた。クロスメディアでは、収益性が見込めるタイトルに投資を集中し、展開を進めた。
⇒席上配布資料 3ページ
連結P/Lは表の通りである。
売上高は前年同期から85億円増の352億円、営業損失は34億円改善し27億円となった。
遊技機販売台数は、前年同期から2.6万台増の9.9万台となった。
⇒席上配布資料 4ページ
PF別売上高/売上総利益は図の通りである。
売上高は、前年同期比85億円増の352億円で、うち82%がパチンコ・パチスロ事業PFとなった。
売上総利益は、前年同期比17億円増の69億円で、うち80%がパチンコ・パチスロ事業PFとなった。
引き続き、パチンコ・パチスロ事業PFを含めて絶対値を上げながら、クロスメディア事業PFの構成比を上げることが経営課題と考えている。
⇒席上配布資料 5ページ
販管費の推移はグラフの通りである。
昨年の社長就任以降、経営効率化を進めている。1年で効果が出るもの出ないものがあるが、販管費全体は前年同期から17億円減となった。また、ショールーム拡充や営業社員のプレゼンテーション力拡充等により、大きな広告宣伝費をかけず遊技機を販売できる状況になりつつあり、広告宣伝費も前年同期から7億円減となった。なお、通期の見通しとしては、広告宣伝費を落としつつ、販売機種を増やしていく形で進めていく予定である。
⇒席上配布資料 6ページ
経常損益ベースでの前年同期比較は図の通りである。
パチンコ・パチスロの販売台数増加で14億円改善し、子会社関連で10億円増となった。また、経営効率化の効果等により販管費が17億円減となった。なお、その他が7億円減となったが、これは前期のクロスメディアが上半期偏重であったことが要因の一つとなっている。
⇒席上配布資料 7ページ
連結B/S及びC/Fは表の通りである。
ロデオ株式の売却、遊休資産であった大阪の土地売却で、C/F上で74億円の収入が発生している。
なお、キャッシュポジションとしては、絶えず200億円以上を維持するという形で進めている。
2. 2018年3月期 連結業績見通し
⇒席上配布資料 8ページ
2018年3月期の連結業績見通しは表の通りである。
期初公表の通期業績見通しから変更はない。パチンコ・パチスロ事業PFは、下半期も販売できる機種を複数用意しており、これらの販売に注力していく。
⇒席上配布資料 9ページ
通期業績見通し達成に向けた施策は資料の通りである。
パチンコ・パチスロ事業PFは、下半期に総発売元として9機種、総発売元以外も含め12機種を販売する計画である。なお、現在型式試験が立て込んでおり、一部機種が試験中であるが、これらも11月~12月に結果が出ると見ている。
クロスメディア事業PFは、下半期に5つのIP映像展開を予定している。すでに、『Infini-T Force』は10月より放送されており、連動して当社グループが発行する単行本売上も3割程度増加している。
また、『AKB48』は、引き続き、ゲームやマーチャンダイジングを通じて収益拡大を進めていきたいと考えている。
3. 中期経営計画の進捗
⇒席上配布資料 10ページ
中計達成に向けた諸施策は資料の通りである。
とくに、パチンコ・パチスロ事業PFは、機種のブラッシュアップ、提携メーカーとのラインの確保、提携メーカー以外の販売協力体制の構築を進めている。加えて、遊技機販売以外の領域での取り組みも進め、市場全体の中でさらなる収益拡大を図っていく。また、販売体制強化に向けて、今後ショールームのような営業所を拡充していく。なお、市場環境を見据え、開発子会社を完全子会社化した。
クロスメディア事業PFは、直近6つのIP映像展開を行ったが、こうした投資、映像化したIPをマーチャンダイジングでどのように稼ぐのかを慎重に考えながら進めている。
『ウルトラマンシリーズ』は、引き続き好調な状態にあるが、今後も国内での展開拡大と海外での展開強化を一層進めていく。
なお、ヒーローズ作品の電子書籍マーケットでの展開を展望する中で、「マンガトリガー」という電子コミックPFを運営するナンバーナイン社に資本参加した。
⇒席上配布資料 11ページ
注力IPの展開状況は図の通りである。
下半期に映像展開する『キリングバイツ』『BEATLESS』『ダーリン・イン・ザ・フランキス』、またゲーム展開する『AKB48』などは取締役の鎌形より追って説明する。
⇒席上配布資料 12ページ
グローバル事業開発の進捗状況は図の通りである。
国内以外にも、海外でのライセンスアウトや海外プラットフォーマーとの協業にも注力している。
⇒席上配布資料 13ページ
財務戦略は、遊休資産等をキャッシュ化し、引き続き、安定した財務基盤を維持している。
なお、配当については、業績見通しに対し期初計画通り進んでいることから、中間配当25円、年間配当50円から変更はない。
4. 2018年3月期 第2四半期トピックス
⇒席上配布資料 14ページ
クロスメディア事業PFのトピックスを紹介する。
『ダーリン・イン・ザ・フランキス』は2018年1月よりテレビ放送する。豪華スタッフが制作に参加しており、また、プロデュースをアニプレックス社と当社グループのルーセント・ピクチャーズが行う。
クロスメディア展開でも、いわゆるクールジャパンといわれるアニメ、音楽、マンガなどのトッププレイヤーがこのプロジェクトに集結しており、今後の展開にご期待いただきたい。
⇒席上配布資料 15ページ
次にご紹介するのが、『キリングバイツ』と『BEATLESS』である。
『キリングバイツ』は当社グループのヒーローズが原作権を保有するマンガからの映像展開であり、また、『BEATLESS』は当社が原作権を保有するIPの映像展開である。
何れも2018年1月からの放送であり、グローバルメジャーの会社とともに、映像、ゲームともに展開していく予定である。
⇒席上配布資料 16ページ
最後に紹介するのが『AKB48』である。
2017年10月に当社がIPライセンスと開発協力を行った『AKB48 ステージファイター2』が配信された。現在、山手線を活用したイベントを実施しているが、引き続き、収益拡大に向けた諸施策を進めていく。
また、ゲーム以外になるが、『AKB48』に加え、新たにその姉妹グループの商品化権をお預かりすることとなった。今後は、『AKB48』及びその姉妹グループの商品展開を積極的に進めていく。
⇒席上配布資料 17ページ
中長期IPラインアップは図の通りである。
映像業界では、映像化を伴うゲームはアニメーションを制作する会社に権利が帰属することが慣習となっている。このため、資料に掲載している映像作品も、当社グループがパチンコ・パチスロ化権やゲーム化権の一部を有しているとご理解いただきたい。
今後も、映像化を起点に権利を確保し、グローバルでの映像展開やゲーム展開等を進め収益拡大を図っていく。
⇒席上配布資料 18ページ
3ヵ年の販売市場見通しはグラフの通りである。
2018年3月期見通しは、パチンコ158万台、パチスロ66万台と予測している。
また、2021年1月末で旧規則機が撤去されるため、2021年3月期は需要の上振れを見込んでいる。
なお、パチンコは管理遊技機の導入により新たな市場が開拓される可能性がある。当社では、管理遊技機によって遊技空間の自由度が広がると見ており、空間プロデュース事業の幅をさらに広げていきたいと考えている。
⇒席上配布資料 19ページ
足元の販売市場動向はグラフの通りである。
4月~9月の販売状況は、パチンコが72万台、パチスロが49万台となっている。なお、パチスロは9月に5.5号機の新台設置期限を迎え、そこに需要が集中した。
⇒席上配布資料 20ページ
第2四半期までの当社商品ラインアップは図の通りである。
第2四半期累計で15機種9.9万台を販売した。とくに、9月はパチスロ5.5号機を多数販売し、概ね予算通りの販売実績となった。
⇒席上配布資料 21ページ
第3四半期以降の当社商品ラインアップは図の通りである。
当社は流通商社ということもあり、様々なメーカーと業務提携しており、十分な機種が用意できている。
パチスロでは、5.9号機である『BLACK LAGOON3』を販売しているが、当初計画を上回る受注となった。
パチンコでは、すでに『CRヱヴァンゲリヲン2018年モデル』を販売しており、販売台数や導入後の稼働もそれなりの結果が出ている。
⇒席上配布資料 22ページ
今後の方針については資料の通りである。
まずは「稼働貢献する上質な遊技機」を提供していく。IP提案と企画書をメーカーに提示し、それがラインに乗って販売されるという活動を徹底的に行う。2019年以降はその流れで販売する機種が用意できるので、ご期待いただきたい。
一方で、遊技機販売以外にも、様々なことが当社に期待されていると感じている。
『CRヱヴァンゲリヲン2018年モデル』の販売ではARを用いたプロモーション施策を提案し、約70社で実施いただいた。また、ショールームにデジタルサイネージを展示しているが、お客様からこれを導入できないかという声もいただいている。この他にも、お客様から遊技機以外の提案が欲しいという要望も増えている。当社では、こうしたニーズを今期中に事業化の目処をつけ、来期には予算計上できるようにしたいと考えている。
以上
※文中の「PF」は「プラットフォーム」の略称となります。