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2024年3月期 第2四半期決算説明会及び直近のアナリスト・投資家の皆様からの主な質疑応答(要旨)

<PS事業>

Q1: 『ぱちんこ シン・エヴァンゲリオン』は御社グループ初のスマートパチンコだが、市場におけるスマートパチンコの動向を伺いたい。

A1: スマートパチンコの現況は決して順調ではなく、市場の設置シェアはまだ2%前後である(2023年9月末、当社調べ)。また、稼働や粗利の貢献度もまだまだ順調とは言えない。9~10月には注目機種も登場してきている中で、12月の当社の『ぱちんこ シン・エヴァンゲリオン』はパチンコホールから非常に期待されている。


Q2: 大手法人が民事再生法の適用を申請したが今後の取引方針について教えて欲しい。

A2: 当該お客様は営業を継続すると聞いている。当社が納品済みの遊技機代金は、問題なくお支払いいただいている。ホール運営に遊技機は欠かせず、当社としても今後の状況を見守りながらお取引は継続していく方針であるが、現時点で問題は生じていない。



<コンテンツ&デジタル事業>

Q3: 中国カードゲームの2023/3期から2024/3期2Qまでの展開と今後の動向を伺いたい。

A3: 従来から中国で展開しているカードゲームについては昨年の販路拡大時に売上が増加した。販路拡大は一巡したが今後も引き続き注力していく。また、世界的にカードゲーム市場の拡大が見込まれる中で、中国でも一層の市場拡大が期待されているため、既存のカードゲームとグローバル展開を予定している新たなカードゲームの双方で更なる市場開拓を進めていく方針である。


Q4: 2Qの中国での売上が市場の期待値に届いてないことが株価下落にもつながっていると思うが、何かテクニカルな要因で売上が変動したことがあれば教えて欲しい。

A4: 8月後半に起きた処理水問題の影響を若干受けたとみている。引き続き要因分析は続けている。


Q5: 来夏に展開予定されている新しいウルトラマンカードゲームの戦略について、シンガポールのイベントでお披露目とのことだが、本カードゲームは来期以降の業績を牽引するものと期待している。株主・投資家向けの情報発信をお願いしたい。

A5: プロモーション等情報発信をさせていただく予定であるが、詳細は引き続き検討させていただきたい。


Q6: トレーディングカードゲーム産業は有力な企画人材が限られていると認識している。当社グループにおけるカードゲーム事業の体制はどのレベルまで整備されてきているのか。また、希少性の高い企画人材の獲得状況がどうなっているか伺いたい。

A6: 幸いなことに1年前にカードゲームに非常に精通しているリーダーの方を招聘できた。また、全世界でカードゲームの営業経験があり各ディストリビューターと密な関係を有している人材、生産に関しても様々なアドバイスをいただける人材も招聘している。商品開発に関してもかなり実績がある企業と一緒に取り組んでいるため、来年発売していくカードゲームに関しての体制は充分整っている。


Q7: 中国におけるカードゲーム以外の玩具の状況を伺いたい。

A7: 特にブロック玩具の売れ行きがよく、その他玩具も含めて全体的に伸長している。


Q8: 中国における玩具以外のカテゴリーはどのような状況か。

A8: 高いウルトラマン人気を背景に新規ライセンシーの獲得が進んでおり、アパレル、文具、書籍等の商品カテゴリーが対前年比で大きく拡大している。


Q9: 国内MDライセンスの状況を伺いたい。

A9:前上半期は映画『シン・ウルトラマン』公開に伴う関連商品の売上が計上されていた。昨年度特有の事象を除いたベースでの比較では、各種イベントやライブショーの集客・物販が前年を大きく上回り、また映画『グリッドマン ユニバース』関連商品の販売も好調に推移したことで、前上半期を超える売上を計上した。


Q10: 中国におけるウルトラマン人気の状況を伺いたい。

A10: 社会情勢の影響は一時的にみられたが、依然としてウルトラマンの人気や知名度は高い状態が続いている。当社としても、引き続き中国・東南アジアでのウルトラマンブランドの確立に向け積極的に取り組んでいく。



<経営全般>

Q11: 株主還元に対するスタンスを教えて欲しい。また、投資と還元のバランスを教えて欲しい。

A11: 株主還元については従来から皆様にお伝えしているが、中長期的にしっかりと収益を拡大し最高な配当を目指していきたいと思っている。一方で、投資については5月に3ヵ年中期経営計画を発表したが、2年~3年後の業績を確実に達成するためにはコンテンツ&デジタル事業とPS事業双方ともに必要な成長投資はあると考えており、株主還元とのバランスを考えながら行っていく。


Q12: 今後の展望について

A12: 円谷プロダクションについては、2020年の訴訟勝訴から本格的にグローバルでビジネスを始めたが、中国でのウルトラマン人気を背景に一気に成長したことで2022年5月に発表した中期経営計画(2023/3期-2025/3期)の最終年度目標を初年度で達成し、本年度には中期経営計画をアップデートした。
円谷プロダクションの社員には短期的に数字を作るのではなく、3年後に確実に目標を達成できる体制を整えることが重要で、中長期的視点に立ったビジネス展開を重視させている。四半期単位の動向で皆様には非常にご心配をおかけしているかと思うが、現在人材や体制を整備しており、業績を上げるためにしっかりと経営している。ぜひ、中期経営計画のプロセスと最終年度にご期待いただきたい。

以上