IPの育成・事業化の概況
コミックス
自社IP創出の源泉、クロスメディア展開の起点となる原作、ストーリー、キャラクターの開発
コミック誌「月刊ヒーローズ」を通じてIPの創出に引き続き注力し、2015年8月までに累計53作品を掲載、36作品について単行本「ヒーローズコミックス」を刊行しています。
なかでも、『ULTRAMAN』は単行本を第6巻まで刊行し、累計発行部数が170万部を超えるなど、順調にファンが拡大しています。
また、『ソウルリヴァイヴァー』のハリウッド映画化プロジェクトや『ソードガイ 装刀凱』のテレビアニメ化プロジェクトをはじめ、同誌掲載作品の映像展開を推進するほか、ゲームやパチンコ・パチスロ機へのIPの展開も順次、決定しています。
アニメーション、映画／テレビ（映像化）
最先端技術を活用したIPのデジタル化、映像を通じたIPの普及と価値拡大
「ウルトラマンシリーズ」において、継続的にテレビシリーズの放送や映画の公開を行い、映像作品と関連した商品の拡販に努めています。
また、海外においても既存映像作品の販売及び新規映像作品の企画を進めるとともに、複合施設などでの本格的なイベントを実施しました。さらに、同IPを活用した体感型のライブエンタテインメントショーを企画・制作し、国内外での公演を実施しました。
このほか、テレビアニメ『アカメが斬る！』や『クロスアンジュ 天使と竜の
マーチャンダイジング
ゲーム、玩具、パチンコ・パチスロなど、広範な分野でのIPの育成と収益化
IPの収益基盤を目指すソーシャルゲームの分野では、運営体制、開発体制の効率化を推進し、各タイトルの品質向上に努めています。『AKB48』を活用したタイトルでは、新コンテンツの追加やリアルイベントなどの施策を実施するほか、スマートフォン向けゲームでは、新感覚のゲーム性と魅力的なキャラクターを掛け合わせた新作アプリを順次、投入しています。
また、『AKB48 CAFE & SHOP』や「ウルトラマンシリーズ」に登場する怪獣の世界観をモチーフとした『元祖怪獣酒場』などを展開し、IPのクロスメディア展開を推進しています。
さらに、これまでのIPの表現方法とは異なる展開として、コンセプチュアル・ライセンス『A MAN of ULTRA』を発表し、現在、30社を超えるパートナー企業と協業でコンセプトや世界観を形にする商品開発に取り組んでいます。
収益の柱となるパチンコ・パチスロの遊技機事業においては、中長期的な商品ラインアップの拡充に向け、企画・開発から流通まで、グループの開発会社や提携メーカーとの連携により、体制の強化を推進しています。
マーチャンダイジング — 遊技機事業
2015年6月、遊技機メーカーの（株）アリストクラートテクノロジーズ及び同社傘下の（株）スパイキーの子会社化を発表しました。今後は、両社が保有するハードウェアやソフトウェアなどの資産を活用した商品展開にも着手していきます。
こうした提携メーカーとの連携強化に加え、当社グループの開発会社における企画・開発力の強化によって、これまで以上にIPの特性と遊技機のゲーム性が融合したエンタテインメント性の高い遊技機の創出に注力していきます。また全国の営業支店について、その増設と営業人員の増加を図り、よりきめ細かなサービスの展開を図っていきます。
（参考）「代理店販売」と「代行店販売」の売上などの計上方法について
遊技機の販売については、当社がメーカーより遊技機を仕入れパチンコホールに販売する「代理店販売」と、当社がメーカーの販売代行店として遊技機の販売に関わる業務代行を行うことによりメーカーから代行手数料を得る「代行店販売」があります。
「代理店販売」では、売上高は当社がパチンコホールに販売した遊技機の代金が計上され、売上計上基準は遊技機を出荷した時点です。売上原価はメーカーからの仕入代金のほか、当社の代行店をさらに経由して販売した場合の当該代行店に支払う代行手数料が計上されます。
一方「代行店販売」では、売上高は遊技機を販売した際にメーカーから受け取る代行手数料が計上され、売上計上基準はパチンコホールからメーカーへ代金が納入された時点です。売上原価は当社が直接パチンコホールへ販売する場合には計上がなく、当社の代行店をさらに経由して販売した場合の当該代行店に支払う代行手数料が計上されます。
つまり、「代理店販売」が増加した場合、主に売上高が伸長し、「代行店販売」が増加した場合、主に利益率が高まるという構造になっています。
